駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

野茂を推薦

2008年08月29日 | スポーツ
 星野君以外に居ないじゃないかというのが渡辺氏の認識のようだ。知名度と人気?ではそうかもしれない。しかし、それで勝てるほど真剣勝負は甘くないのが示されたのではないか。星野人気はかなりマスコミによって演出されたもので、彼はなかなかの役者だ。肝心の野球力は野球評論家がオフレコで語れば、さほど高い評価は受けない気がする。厳しいが結果が全てだ。
 マスコミに携わる人は、世間を賑やかす人や人気の出そうな人を担ぎ出す習性を持っている。それがマスコミが生き延びる道だからだ。
 もし本当にWBCで勝とうというなら、統率者と知恵者の組み合わせが必要だろう。野茂ではどうだろうか。彼は開拓者で実績を残し、燃え尽きるまで頑張り、有終の美を求めなかった人だ。信頼され人を引っ張る力があると思う。賢いコーチと組み合わせれば、納得の行く試合をするだろう。
 星野さんが失敗したら次のチャンスを与えられて頑張ればよいと言ったようだ。確かにそのとおりかもしれない。しかし、次のチャンスが巡ってくるのは十年後としたものだ。多くの人は次を目指して頑張りながら刀折れ、矢尽きて倒れる。うまくいった人の言葉が残りやすいから、再挑戦すればよいと簡単に言う。もし、無念の声が聞こえれば蝉時雨どころではなかろう。世界ではあってはならないことが起き、何十年の努力が灰燼に帰している。真の勇者は寡黙で謙虚だと聞く。

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