京都人でもおそらく知る人しか知らないと思われる不思議の本屋、メリーゴーラウンドに迷い込んだ。エレベーターのないビル(連結ビルにあり)の五階、なのに窓からは鴨川が見える。さほど多くはないが子供から大人まで、幅広い年齢層をカバーした不思議な取り合わせの本が並ぶ。でたらめのようで、でたらめでないのは、私にはよく分かる。
遠い昔よく行った喫茶店のママそっくりの女性店主?から、ここでしか出会えなかったと思われる本を数冊買う。「夜に猫が身をひそめるところ」 吉田音、 「自分の仕事をつくる」 西村佳哲 、「もめん随筆」 森田たま、 「こんな映画が」 吉野朔実・・・。
食べているものを告げるだけで、何者かが分かると言われるくらいなので読んでいる本を知れば正体が分かるかもしれない。尤も、こうした本はメリーゴーラウンドで目眩いがしなければ買うことはなく、普段読んでいる本とは違う。
それよりも何よりも書くものからわかることは多いようで、ブログを読んでおられる方から、ご専門は**ですねと言われ驚いてしまった。分からないように書いているつもりても、何処をどう繋げてか、鋭い推理の人が居られ、恐れ入ってしまう。尤も、慧眼の士は黙って微笑むとしたもの。これからも海底二万哩、否地表二千里?、を続けられると思う。
メリーゴーラウンド、誰が名付けたか秀逸な店名、目眩がした私には観覧車の様にも思えた。