山の日に東京に行ってきた。人混みを歩いて疲れた。どうしてこんなにたくさんの人が居るのだろうとお上りさんのように阿呆なことを考えた。飲食店が数え切れなくあるのに、昼飯時のせいかほとんどが満員で、こじゃれた店は5人待ち6人待ちだ。どれくらい待ちますかには、時間制ではありませんのでわかりませんと、当然のようで不親切な答えが返ってくる。その上、店内でお待ちくださいと、座るところもないのに高飛車な指示をする。ほなさいならと待たずに店を出る。東京は怖いところだと、いつの間にか田舎者になった老夫婦は顔を見合わせる。
空いているところはそれなりの理由があり、待ち時間なしでは入れた店で、もう一つのお弁当をいただくことになった。東京には空がないというわけではないが、ゆったりのんびりの安くて旨い店はない。ないわけではないだろうが、お上りさんにおいそれとは見つからない。
展覧会を見て、物作り展を見て帰ってきた。物作り展ではお試しコーナーがあり、見学者向けに絵付け、篆刻を切り子細工をやっていたが、とても素人とは思えない巧さにびっくりした。思わずあなたは何か心得があるのですか、お試し絵付けのお嬢さんにおじさん丸出しで聞いてしまった。いいえとあっさりかわされてしまったが、指導のおじさんもびっくりの巧さだった。
先ほど帰宅したが、疲れたやっぱりうちが一番と座り込んでいる。
愛ちゃん、一生懸命やったが残念だった。相手は本当に命がけだからね。