駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

1805年生まれだったとは

2014年06月03日 | 人物、男

             

 トクヴィルという名前は聞いたことがあり、アメリカの民主的特性を詳らかにした人という程度の浅い知識は持っていたのだが、先日本屋で評伝を見かけパラパラと拾い読みをしたら1805年生まれとあって驚いた。1905年生まれくらいの人と思っていたからだ。

 フランス人で18世紀初頭に生まれた人がなぜアメリカに民主制度を見い出したのだろうか?。トクヴィルの仕事内容を正確には知らないので、トンチンカンな感想かも知れないが、予知的な能力を持っていたのだろう。トンチンカンついでに素人の大胆な見方を書けば、ダーウインに似ていると思う。

 比較的裕福な知識階級に生まれ、新大陸を冒険して得た情報から、権威や固定観念に囚われない自由な柔らかい感性と鋭い分析力を持ち合わせていたため、新しい思想の萌芽を見いだす事が出来たのではないか。勿論、その背景には時代のうねりがあったのだろうとは思う。

 乏しい知識しか持ち合わせていないが18,19,20世紀の初頭には、柔軟で新しい発想と希望があったように思う。どうも、21世紀は勝手が違うようだが、曲がり角に居るのは間違いない。果たして平成生まれの中に、新たな道を切り開いて人類の行く手に光をもたらしてくれるような人物が居るだろうか?。

 小学校の時、校長先生に「21世紀まで生きる君たち・・」と呼びかけられたのを憶えているが、21世紀まで生きてみて校長先生が言われ密かに期待されたようなことは為し得なかったような気がする。果たして平成生まれはどうだろうか?。

 

 

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2 コメント

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社会環境 (柳居子)
2014-06-03 15:54:24
トクヴィルの一世代前 1783年に死んだ ジャン・ル・ロン・ダランベールの百科全書の現代語訳を 毎朝の珈琲仲間の一人がライフワークとして頑張っています。大学教授リタイアして好きな学問を続けられて幸せです 私は穀潰しです と言ってます。 世界中の研究者の協同研究の一部分を受け持っているのですが 今のベースだと未だ50年位掛かる大仕事の様です。金になるのと聞いたら 穀潰しと答えた次第で、頼りとする穀は未だ持つかと聞いたら なお暫くと言いました。かなり上等の金持ちのボンボンの様です。 

フランスは優れた思想家を輩出できる社会環境が、当時としては先端を走っていたのでしょう。
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学問は (arz2bee)
2014-06-03 22:29:19
ダランベールの時代の人達の考えていたことを知ることは現在を理解するのに欠かせないでしょうね。科学は進歩しても人間はほとんど進歩していないような気もします。
学問はお金儲けとは別世界の事と思います。うまく言えませんが、穀潰しではありません。
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