京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

良い器と…

2023-03-19 10:24:31 | 気になるコト
登り窯の後日のお話です。
冒頭の写真は、展覧会に出せるいい色の器です。
「いいやつ」と分かるように、窯出しされた時に
部屋に入れられます。
その後、更に厳選され出品。


約300個ほど入れられる茶碗、
その内“いい色だわ~!”と、うなずけるのは
30点あれば御の字なのです。。

それ以外はどうなるか・・

ずららら〜

板の載せられ、いずれ処分。そんな運命。
よく、『勿体ないので安くで売ったらいいのに』
と言われますが、
そうするといい色の器が売れなくなる。

悪い色の器をお稽古用などにしたら良いのに・・
とも思いますが、逆に、
イイ器(下世話に言うと、高い器)を
お稽古でも扱うとなると、
大切に、丁寧に扱う心意気が出ると思いますし、
胆力の入れようが違うと思うのです。

もちろん、粗相をしようものなら
青ざめを通り越して、白くなりますけれどもね。
想像しただけで肝が冷えます(ひえっ

お茶の先生が仰っていた怖怖エピソード。
位の高い先生のお家に、お稽古に行ってらして、
自分がお点前をしている時に
炭がパチっとはぜて畳に小さな火が落ち
テンっと黒く焦げ跡が出来てしまったそう、
幸い、それ以外は何もなかったので、
一安心だったのですが、、
先生は、その畳一枚を弁償したそうです。
そりゃそうだよね~と思うの半分、
ええ~っ?!と思うのも半分。
位の高い先生のお家の畳、、、
特殊な畳ヘリを使ったものなら、
お幾らするんだろう・・
そして、畳だけでは済まないよね・・?
何かしら包んで、大人のお詫び的な何かが
もうひと頑張り要るよね・・?
なんて思いました。怖い~。

話を戻しましょう。
何の話してたっけ?器でした。


心休ます桜。
イイ器を丁寧に使う生活、してみたいです。
割とガチャガチャ使っているからな~。
桜を見て心を休ませて。。気合を入れて
今の世界線の登り窯に挑もうと思います。
それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.
コメント
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