京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

還元

2021-11-04 15:46:48 | 作陶館日記
還元の窯詰めがありました。


写真の赤い器は、焼きあがると黒色になります。
不思議ですよね~。
紅柄(べんがら)という材料で赤くなっております。

弁柄とは・・
ベンガラは土から取れる成分(酸化鉄)で
紅殻、弁柄とも呼ばれ語源はインドのベンガル地方
より伝来したことからそう呼ばれています。

日本の暮らしにも古くから根付いている素材で
陶器や漆器、また防虫、防腐の機能性から
家屋のベンガラ塗りとしても使用されてきました。
旧石器時代から使われた最古の顔料であり古代色です。
経年変化に強く、日光による褪色がないことも特徴

なんだって~。知ってた?
超簡単に言うと、鉄の赤さび。
赤っぽく見えているけれど、
鉄って錆びると黒っぽくなるのもある。
それを科学調合と窯の状態で黒く発色。
そんな感じで思ってください。
多分、、あってる、、はず?(疑問形~!)

ウィキ先生で調べたらこんな画像が。

ベンガラの産地、青森県東津軽郡今別町にある、
青森県指定天然記念物「赤根沢の赤岩」。

すっごい!岩の中に鉄分が大量に含まれていて、
赤っぽくサビッサビという事なのかな?
このまま露出して残っているというのが
凄い事ですよね~。産地だからかな?

何はともあれ、弁柄を入れる量によって
茶色、黒、青磁まで色々な釉薬が作られ、
皆さんの生活を潤している。

丸が書いてあるお皿は黒く焼き上がり、
その下の小鉢は茶色。
その横の平たいお皿は青磁です。
ビックリでしょ?

あれ?今日は窯詰めの話を中心に
書こうと思っていたのですが、
すっかり弁柄の不思議を書いておりました。

明日は色付いてきたモミジ便りにしようかな。
赤つながりで(笑)
それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

作陶館note
https://note.com/hanshi_kase/n/n01e949a5f763
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