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カフェ・モンマルトルのジャッキー・マクリーン(#2)

2017-10-22 | JAZZ
ステープルチェース・レコードより続けて発売されたジャッキー・マクリーンのカフェ・モンマルトルでのライブ演奏、
こちらはデクスター・ゴードンとの共演が、2枚のアルバムに収録されています。
「THE MEETING VOL.1」 STEEPLE CHASE SCS-1006
  
1. ALL CLEAN
2 RUE DE LA HARPE
3. SUNSET
4. ON THE TRAIL

「THE SOURCE VOL.2」 STEEPLE CHASE SCS-1020
  
1. HALF NELSON
2. I CAN′T GET STARTED
3. ANOTHER HAIR-DO
4. DEXTER DIGS IN
JACKIE McLEAN(as) DEXTER GORDON(ts) KENNY DREW(p)
NIELS-HENNING ORSTED PEDERSEN(b) ALEX RIEL(ds)
録音 1973年7月20、21日 
ジャッキー・マクリーンとデクスター・ゴードンの共演アルバムは過去になく、しかも好調なハード・バップ・プレイが展開されている点でも見逃せないものとなっています。
フルトーンで鳴らすマクリーンに対し、貫禄を見せるゴードンのプレイは聴衆を前にリラックスした雰囲気が伝わってきます。
VOL.1では1曲目の「オール・クリーン」から快調に飛ばし、ケニー・ドリューのオリジナルであるバラードの「サンセット」では、2人の美しいアンサンブルも聴くことができます。
また、グランド・キャニオン組曲からの「山道を行く」は、ジミー・ヒースのリバーサイド盤「On The Trail」にも入っていますが、このライブ盤は激しいプレイに終始しています。
VOL.2に移っても2人のプレイは相変わらず好調で、1曲目の「ハーフ・ネルソン」は18分を超える長尺演奏で、ペデルセンのベース・ソロのスペースも大きく与えられています。
2曲目のガーシュインの「言い出しかねて」は、テーマ部分をマクリーンとゴードンが分け合い、アドリブに入るとゆったりしたテンポでゴードン節が展開され、後半はマクリーン~ドリューに引き継がれます。
続く「アナザー・ヘア・ドゥ」は、マクリーンが先に出てゴードンへと続き、「サンタが街にやってくる」のフレーズが飛び出すサービスも忘れていません。
最終曲の「デクスター・ディグズ・イン」は、サヴォイ時代の再現ですが、ここでもマクリーン~ゴードンの順でソロの受け渡しが行われ、最後は2人の2小節交換が行われ、テーマに戻っています。
演奏の終わりに、マクリーンによるメンバー紹介と当夜のプレイについてのアナウンスが入っています。
また、ケニー・ドリュー以下のリズム陣のプレイも好調で、特にドリューのピアノはブルーノート時代よりスイング感が増していると思います。

VOL.1と2の内容は甲乙つけがたいですが、2のほうがバップ色が強くでています。
デクスター・ゴードンは演奏活動を中断していた時期もありましたが、このレコーディングを切っ掛けに、このレーベルに次々と録音し、完全復活を果たしています。

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