夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

一年が経ち・・・。

2012年03月11日 12時12分40秒 | その他
 あの忌まわしい出来事から早一年。僕の釣りも随分と変わりました。山の中なら大丈夫だろうと渓流釣りを再開しても栃木や群馬ではまだ高濃度に汚染されているらしく、こちらも安心して竿を出せるわけではありません。

僕が知っている定基準値を超えた魚が居る場所は・・・。
福島 檜原湖のワカサギ
群馬 赤城大沼のワカサギ、イワナ
群馬 吾妻川のヤマメ、イワナ等
福島 阿武隈川のヤマメ
福島 いわき市のアユ
栃木 渡良瀬川、箒川、粟野川、南摩川のヤマメ
福島 秋元湖のヤマメ
福島 阿武隈川、新田川、鮫川、真野川、等では、アユ、イワナ、ヤマメ
くらいですが、福島の渓魚・鮎・ワカサギをはじめ、遠く群馬でも赤城大沼のワカサギ、イワナから暫定基準値以上に高濃度の魚が捕れているのに、霞ヶ浦では茨城県が行った検査の結果で、国が定める暫定基準値を下回っているとは信じ難い話です。距離的にも遥かに近いし、浅くて広い湖ですから水の蒸発量が多くて放射性物質が濃縮されます。その上、手を開いた形からその濃縮された湖水が下流部ではより一層濃縮されるのです。勿論、理屈で考えたのと現実では違いがあるのでしょうが、それにしてもこれを信じろという方に無理があるでしょう。

 総ての人が原発の恐ろしさを知った今回の福島の事故です。『人』という立場でみれば総ての人が原発には反対でしょう。しかし、『生活』ということが絡んでくるとそうはいかない難しさをこの問題を複雑にしています。今の日本は非常事態の現在進行形です。この時点で個人の生活を表に出す事は『人』としていかがなものでしょうか。勿論、『生活』がなければ『人』は存在しませんが、何も原発に頼らなくても『生活』はあります。原発に頼って生活して来た人たちはあまりにも甘い汁を吸い過ぎました。それは異常事態でした。異常事態が長く続くはずはありません。原発バブルとでも言いましょうか。しかし、時は確実に進んでいます。古き良き時代に思いを馳せる事は否定しませんが、それを再び具現化しようとすることは非合理的で、もし具現化したとしてもいつかまた同じような事を繰り返すことは明白です。こういう恐ろしい事は福島だけにしたいと思うのが普通の『人』ではないでしょうか。

 原発の電気は安いなどと言う真っ赤な嘘はもう誰も口にしなくなりました。原発に掛かる諸費用は色々とありますが、単純に一例をとっても核燃料が最終的に安全な物になるまでに10,000年かかるそうで、その間その処理にお金が掛かり続けるのですから決して安いものではないことは誰でも理解できるでしょう。そういう高くつく電気を作るために危険性が最も高い(壊れやすいと言う事ではなく、人体への影響という意味と、万が一の時の対処の法がないという意味)原発を稼働させるのはいかがなものか?と思えてしまいます。実際、現時点で日本の原発はほとんど稼働していません(54基中2基だけしか動いていません)が不自由(計画停電など)は一切ありません。勿論、冷房や暖房の時期には今以上の電気の需要があるでしょうが、それでも原発がなくても大丈夫という試算があるくらいですから足りなくても僅かです。っていうか、僕も足りなくないと思っています。しかしながら、もし足りない場合は病院などの医療機関やある種の工場などでは一瞬たりとも電気を止められてしまうと大変な事が起こる分野もあるようですので、そういう所には優先的に電気を供給する必要はあると思います。いずれにしても今ある核燃料は今後10000年は我々の税金で面倒を見なくてはながら、これ以上の出費を伴う原発は即刻やめて他のエネルギーにするしか方法はないようです。

蛇足ですが、7日に文部科学省のプロジェクトチームが『首都直下型地震について、東京都東部の沿岸地域などで従来の想定の震度6強より大きな震度7となる可能性がある』と発表した。また、東京大地震研究所のチームが、マグニチュード7クラスが4年以内に70%の確率で起こると試算したニュースも。・・・こういう事っていつあってもおかしくないですが、超巨大地震である東日本大震災の予測さえできなかった人たちが、今の時点でこういう発表を次々に打ち出して来る事に予算や補助金の増大を見込んだいわゆる『生活』って奴が見え隠れしているのは僕だけではないはず。でも、確実に起きないってことではないので皆様にあっては充分な備えと注意をお願いしたいと思います。

それでは。

一年前の今日14時46分。・・・・・合掌&黙祷。