夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

誕生プレゼント

2013年08月20日 08時35分09秒 | 渓流釣り
 先日誕生日を迎えました。8月8日です。覚えやすいでしょ!誕生プレゼントはいつでも受け付けてます(笑。
 でもこの8月8日という誕生日は覚えやすい以外はあまり良くない誕生日です。
 幼稚園の頃、誕生日の人が居ると前日くらいから色紙で輪を作りそれを繋げて教室に飾り付けたりして誕生日をやったのですが、僕の誕生日は毎年必ず夏休みですのでお誕生会をやってもらえないのです。ですからみんなの誕生日をやる時にはいつも羨望の眼差しで見ているだけでした。つまりは人の誕生日会はしてるけど自分の誕生日会はしてもらえないという、実に悲しい誕生日なのです。ですから、幼い頃は誕生パーティーをやってもらってみんなから『おめでとう!』って誕生プレゼントをもらうのが夢でした。
 初めて僕の誕生会をやってくれたのは社会人になってから。大学時代の仲間で、家族も集めて30人くらいでやってくれました。東京都下の秋川の川原でバーベキューでした。涙が出るほど嬉しくて。。。
 しかし、その後も僕の誕生日は誕生会には縁遠く、当然ながら誕生プレゼントも縁遠い人生を送っております(悲。しかも、それも歳を重ねる毎に当たり前になってしまっていて、もう誕生プレゼントという物は僕の頭にありませんでした。
 そんな中、先日釣りに行った時『おめでとう!』ってプレゼントを頂いちゃいました。TOURANさんJr.からです。考えてみればこないだの木曜日が誕生日でした。TOURANさんから2本、Jr.から1本頂きました。その後、彼は先日『素敵な二人』(http://blog.goo.ne.jp/ashitamotenkida/e/1050a898e06d25b2d7c5710ba806c295)で書いたように大物を釣り上げるのですが、そのほんの数時間前の出来事でした。
 彼は今年からてんからを始めたてんから一年生の中学二年生です。彼の釣りセンスが卓越している事は周知の事実ですが、まだハリスや毛鉤を結ぶのにも父を頼る状態です。そんな彼が巻いてくれた毛鉤、それが誕生プレゼントでした(画像)。とてもてんから一年生の作品とは思えないレベルの毛鉤だと思いませんか?きっと彼なりに僕の誘い方や使う場所などを思い描きながら巻いたに違いありません。まだ経験の少ない彼ですから、父が毛鉤を巻いているのを見よう見真似で苦労しながら作ったことは容易に想像できます。そう思うととても使えませんでした。勿論TOURANさん自身から頂いた毛鉤も完成度が高い作品でした。僕が最近巻いている毛鉤は胴を付けるのも面倒臭くて、鈎に鳥の羽根毛をくっつけただけの物。まさに手抜きの権化のような毛鉤です。毛鉤らしい形の毛鉤を手に入れた僕ですので本当なら久し振りに使ってみたかったのですが、その完成度から、きっと彼も僕の釣りに合った毛鉤を思い描き、そして巻けた毛鉤の中から完成度が高いものを選んでくれたのが解りました。そんな毛鉤ですからこれまたもったいなくて使えませんでした。
 誕生プレゼント・・・それは僕の夢でした。決して物が欲しい訳ではありません。こうして彼らが僕の誕生日を覚えてくれていたこと。そして親と子で一生懸命に心を込めて作ってくれたこと。これが嬉しくて堪らないのです。
 お陰様で今年は夢が叶った素敵な誕生日を迎えられました。本当にありがとう!