原発を再稼動していいかどうか?は政府が原子力規制委員会に丸投げしている状況です。ところがこの原子力規制委員会というのが曲者で、もっともらしい事をやっているように見せかけておいて、実は無知が故の建て前だけの審査をしているのです。
この原子力規制委員会の無知さが良く露られている一例を挙げましょう。原子力規制委員会のHPに掲載されている新規制基準を見てみると、その基準には『既往最大を上回るレベルの津波を「基準津波」と策定し、基準津波への対応として防潮堤の津波防護施設等の設置を要求。』と『津波防護施設等は、地震により浸水防止機能等が喪失しないよう、原子炉圧力容器等と同じ耐震設計上最も高い「Sクラス」とする。』とあります。そしてその例として敷地内への浸水を防止するための津波防護壁の写真が掲載されています。その写真を見ると強大なコンクリートの上に金属製の塀状の物が取り付けられています。
注釈1 既往最大とは
「今まで経験した事のある中で最大」ということ。平たく言えば「過去最大」ってこと。
注釈2 耐震設計上最も高い「Sクラス」とは
明確な定義はないようです。
Sクラスは建築物が震度5弱までの地震で無被害、震度5強~6弱で軽微~小破、震度6強~7で中破する程度の強度らしいです。
こんなモンで津波が避けられると本当に思っているのでしょうか?津波がどんな物だか分かっていない証です。津波は『波』という名前が付いていますが、『波』ではないと考えた方がいいです。津波は大きく盛り上がった水の塊が押し寄せて来ると考えた方がいいです。つまり、流れ去ってしまえば1mの津波も止めようとすると水がどんどん押されて盛り上がり、何十mにも膨れ上がるのです。そのパワーを想定するのはとても無理です。もし計算できる人がいたらノーベル賞でももらえるでしょう。そんな津波をそしするのにコンクリートなんか使ったら・・・津波の前に地震が来るのですよ。それも大津波を起こすような大地震が。間違いなくコンクリにはヒビが入りますよ。つまり、その程度にもよりますが想定する強度は出ないという事です。素人的に考えるとこのような金属壁を既往最大の5~10倍の高さに設置し、その裏側に50m~100mくらいの幅で土盛りをし、その裏にコンクリを10m幅で裏打ちすれば何とか阻止できるかもしれないと思います。写真に出ているような玩具みたいな津波防護壁なんて何の役にも立ちません(業者と議員さんの役には立ちますが)。
つまり、原子力規制委員会が提唱する新規制基準なんて机上の空論であって現実的ではないのです。っていうか、現実に将来を想定して完全なる安全対策などあり得ないのです。そんな危ない基準の審査に適合したから再稼動なんて恐過ぎます。そしてもしもの有事の場合、その責任はどこにあるのかまったくもって不鮮明です。この新規制基準を決めた人か原子力規制委員会の会長さんかのどちらかになるでしょう。そして一番はその新規制基準を採用した原子力規制委員会の会長であることは国民は分かっているはずです。でもそんな時はみんな逃げ腰でしょうから責任の所在はないでしょう。極論を言ってしまえば責任の所在なんかどうでも良くて、問題はこれらによって起こされた健康被害はどう補償されるのか?です。放射能の場合は被爆した本人だけではなく、遺伝子を壊されるのでどんどんその壊れた遺伝子は遺伝し、子・孫・ひ孫と末代まで影響することをもう一度思い起こしてもらいたいものです。
世界一の地震大国である日本で・・・恐過ぎます。
この原子力規制委員会の無知さが良く露られている一例を挙げましょう。原子力規制委員会のHPに掲載されている新規制基準を見てみると、その基準には『既往最大を上回るレベルの津波を「基準津波」と策定し、基準津波への対応として防潮堤の津波防護施設等の設置を要求。』と『津波防護施設等は、地震により浸水防止機能等が喪失しないよう、原子炉圧力容器等と同じ耐震設計上最も高い「Sクラス」とする。』とあります。そしてその例として敷地内への浸水を防止するための津波防護壁の写真が掲載されています。その写真を見ると強大なコンクリートの上に金属製の塀状の物が取り付けられています。
注釈1 既往最大とは
「今まで経験した事のある中で最大」ということ。平たく言えば「過去最大」ってこと。
注釈2 耐震設計上最も高い「Sクラス」とは
明確な定義はないようです。
Sクラスは建築物が震度5弱までの地震で無被害、震度5強~6弱で軽微~小破、震度6強~7で中破する程度の強度らしいです。
こんなモンで津波が避けられると本当に思っているのでしょうか?津波がどんな物だか分かっていない証です。津波は『波』という名前が付いていますが、『波』ではないと考えた方がいいです。津波は大きく盛り上がった水の塊が押し寄せて来ると考えた方がいいです。つまり、流れ去ってしまえば1mの津波も止めようとすると水がどんどん押されて盛り上がり、何十mにも膨れ上がるのです。そのパワーを想定するのはとても無理です。もし計算できる人がいたらノーベル賞でももらえるでしょう。そんな津波をそしするのにコンクリートなんか使ったら・・・津波の前に地震が来るのですよ。それも大津波を起こすような大地震が。間違いなくコンクリにはヒビが入りますよ。つまり、その程度にもよりますが想定する強度は出ないという事です。素人的に考えるとこのような金属壁を既往最大の5~10倍の高さに設置し、その裏側に50m~100mくらいの幅で土盛りをし、その裏にコンクリを10m幅で裏打ちすれば何とか阻止できるかもしれないと思います。写真に出ているような玩具みたいな津波防護壁なんて何の役にも立ちません(業者と議員さんの役には立ちますが)。
つまり、原子力規制委員会が提唱する新規制基準なんて机上の空論であって現実的ではないのです。っていうか、現実に将来を想定して完全なる安全対策などあり得ないのです。そんな危ない基準の審査に適合したから再稼動なんて恐過ぎます。そしてもしもの有事の場合、その責任はどこにあるのかまったくもって不鮮明です。この新規制基準を決めた人か原子力規制委員会の会長さんかのどちらかになるでしょう。そして一番はその新規制基準を採用した原子力規制委員会の会長であることは国民は分かっているはずです。でもそんな時はみんな逃げ腰でしょうから責任の所在はないでしょう。極論を言ってしまえば責任の所在なんかどうでも良くて、問題はこれらによって起こされた健康被害はどう補償されるのか?です。放射能の場合は被爆した本人だけではなく、遺伝子を壊されるのでどんどんその壊れた遺伝子は遺伝し、子・孫・ひ孫と末代まで影響することをもう一度思い起こしてもらいたいものです。
世界一の地震大国である日本で・・・恐過ぎます。