今村復興大臣とフリージャーナリスト西中誠一郎氏とのやりとりは以下のようなものです。
西中誠一郎氏「自主避難者の方の住宅の無償提供も打ち切られましたけれども、その週に被害者を中心にした全国16の団体が安倍首相、松本内閣府防災担当大臣、今村復興大臣宛に避難用住宅の提供打ち切り撤回と、避難住宅の長期無償住宅の提供を求める署名を提出されました。
2次署名分で2万3000筆。1次と合わせると8万7000筆近くになる署名を提出されたが、大臣はこの署名や申し入れ内容について把握されているか」
今村大臣「まだ確認はしていない」
西中氏「3月12日、前橋地裁で国と東電の責任を認める判決が出た。自主避難者と呼ばれる人たちに対して、今まで災害救助法にもとづいてやってこられたが、住宅問題のすべてを福島県と自治体に任せるのは国の責任放棄ではないか」
今村大臣「今、国の支援と言われたが、我々も福島県が一番被災者の人に近いわけでありますから、そこに窓口をお願いしている。
国としても福島県の対応についてはしっかりサポートしながらやっていくということになっている。そういうことでご理解願いたい」
西中氏「すべて福島県を通すということ自体が、もともと自主避難の実態に合わないと思うが、国がやはり『子ども被災者支援法』にもとづいて、対策を立て直す必要があると思うが、どうお考えか」
今村大臣「それは今言ったように、福島県が現地の事情に詳しいわけだから、そこにお願いして、それを国がサポートするという図式はこのままで行きたいと思っている」
西中氏「福島県、福島県とおっしゃいますが、福島県外の各地から避難している人もいる。国が率先して責任を取るという対応がなければ、福島県に押しつけるのは絶対に無理だと思うが、本当にこれから、母子家庭なんかで路頭に迷うような家族が出てくると思うが、それに対してはどのように責任を取るつもりか」
今村大臣「国がどうだこうだというよりも、基本的にご本人が判断されること。帰還について環境づくり、条件づくりをしっかりやっていこうということで、住宅の問題も含め、身近にいる福島県民の親元である福島県が中心になって寄り添ってやっていくのがいいだろうと。国の役人が、福島県の事情もわからない役人がやったってしょうがないでしょ。
あくまで、一番肝心の福島県にやっていただくことがいいと思っています。それをしっかり国としてもサポートしていく。この図式で当分行きたいと思っている」
西中氏「大臣自身が家に帰れない実情を知らないからではないでしょうか。それを人のせいにするのは僕は…」
今村大臣「人のせいになんてしてないじゃないですか。誰がそんなことをしたんですか。ご本人が要するにどうするんだということを決めて…」
西中氏「でも帰れないですよ、実際に。帰れないから避難生活を…」
今村大臣「帰ってる人もいるじゃないですか」
西中氏「帰ってる人ももちろんいます。でも、帰れない人もいらっしゃいます」
今村大臣「帰っている人も、色々な難しい問題を抱えながらも、やっぱり帰ってもらっているんですよ」
西中氏「福島県からだけではありません。栃木からも群馬からも避難されています」
今村大臣「それはそれぞれの人の判断でやれればいいわけであって」
西中氏「帰れないから避難生活を続けなければいけない。それは国が責任を取るべきではないでしょうか」
今村大臣「国は色々な形で対応しているじゃないですか。現に帰っている人もいるじゃないですか」
西中氏「帰れない人はどうするんでしょうか」
今村大臣「本人の責任でしょう。本人の判断でしょう」
西中氏「自己責任ですか?」
今村大臣「それはそうだと思いますよ」
西中氏「あ、そうですか。わかりました。国はそういう姿勢なわけですね。責任を取らない」
今村大臣「そういう、一応線引をして、ルールに則って、今まで進めてきたわけだから、それはわかってもらわなければならない。それはさっきあなたが言ったように、裁判でもなんでもやればいいじゃないですか。やったじゃないですか。それなりに国の責任もありますねと言った。
しかし、現実の問題としては、補償の金額だってご存知のとおりの状況でしょ? それはある程度、これらの大災害が起きた後の対応として、国としてはできることのことはやったつもりでありますし、まだまだ足りないということであれば、今言ったように、福島県を中心にして、国が支援をするという仕組みでやっていきます」
西中氏「自主避難の人にはお金は出ていません」
今村大臣「あなたどういう意味でこれをやっているのか知らないけど、ここは論争の場ではありませんから。後で来てください、そんなこと言うなら」
西中氏「責任もって回答してください」
今村大臣「責任持ってやっているじゃないですか。なんて無礼なこと言うんだ。ここは公式の場なんだよ」
西中氏「そうです」
今村大臣「なんで無責任だと言うんだよ。撤回しなさい」
西中氏「撤回しません」
今村大臣「撤回しなさい。出ていきなさい。二度と来ないでください、あなたは」
西中氏「これはちゃんと記述に残してください」
今村大臣「どーぞ。こんなね、人を誹謗するようなこと許さんよ、絶対」
西中氏「被害者を困らせているのはあなたです」
今村大臣「うるさい」
西中氏「路頭に迷わせないでください」
その後、今村大臣は「うるさい」と言いながら会見場を後にした。
上記から判るように、この騒動で今村復興相は政府側の事ばかりを延べ、被災者の苦悩などはまったく考慮していません。これが、今の政府の考え方です。苦しむ被災者心情を理解せず(しようともしていない)、福島県に任せたのだからとお上から高みの見物。そして的を得た質問を受けると「うるさい」と。少しでも被災者を思う気持ちがあればこんな言葉は出ないはず。またちょっと頭が働けばそう思っても言わないはず。これが今の政府であり、復興省のトップ。そして自民党なのです。怒りと寂しさと悔しさと悲しさが入り混じってとても不快な気分です。
僕は私的にこの件に関してこの人をフォローする気にはまったくなれません。
しかしこの件に関してネット上のWebでは下記のような書き込みが見散されます。
西中誠一郎の最初の質問だけでウンザリなのに、今村雅弘復興大臣は同様の質問を4分間以上繰り返し受けたのだから、精神的に滅入るし、多少キレるのは致し方ない。
しつこく質問をされれば、誰だって怒りたくなるのはよくわかるので、今村復興相の怒りもわからないわけではない
(西中誠一郎氏は)今回のように怒らせるためだけに執拗に言いがかりのような不誠実な質問をしたり、自らの政治的主張や飯の種のために、被災者を利用しているような記者
(西中誠一郎氏に関して)この手の人達に共通する単語
アベ、反原発、沖縄、オスプレイ、韓国、慰安婦少女像、歴史認識
・・・・・等々。
この人たちは福島の現状をもっと深く見ていただきたい。自殺者が出ている懸案なのですョ。そして被災者の立場に立って熟慮してから発言してもらいたい。
しつこい質問?今村復興大臣がはぐらかそうとしないでしっかりとした返答をしていればしつこい質問なんてあり得ません。『怒らせるためだけに執拗に言いがかりのような不誠実な質問』どこが?『アベ、反原発、沖縄、オスプレイ、韓国、慰安婦少女像、歴史認識』どれも大切な単語で看過できないものばかりじゃないですか?
僕が考えるには彼は(西中誠一郎氏は)至極全うな質問をしただけです。それも歯に衣着せぬストレートに。変な風に気を使った質問は的外れな回答になりやすいですし、それを利用してわざとはぐらかす回答をする人もいますからそれで良いと思います。それにキレル大臣って・・・失格です。そして今村復興大臣は、東京電力の株主のようですので、そちらの方が問題だと思います。
その後、今村大臣は自らの言動について謝罪しました。そして「引き続き誠心誠意職務にあたり、被災者に寄り添い復興に全力を尽くしてまいります」と。『引き続き』じゃまずいです。また同じ事が繰り返されます。『対策法を改め、新たにスタートさせます』じゃなければ。
しかも謝罪と謳いながらも自主避難を続け帰れない人はどうするのか?との記者の質問に対してはまったく答えておらず、少しも謝罪しておりません。しかも今村大臣は「自己責任というのは言葉の使い方が良くなかった。自らの判断でやられるということではないかと言ったつもり」と謝罪とはまったく関係のない所に事を持って行こうとしています。言葉の綾で済ませようとしている大臣って思いっきり格好悪いです。見ていてミジメですね!可愛そうになってしまいます。
でも今村大臣には辞めないで欲しいと思います。こんなミジメな姿を世間にさらすこととなった原因をしっかり理解し、東電の株も売って、もうそういうことが起こらないよう今のシステムを根底から見直し、改善していく事を望んで止みません。
西中誠一郎氏「自主避難者の方の住宅の無償提供も打ち切られましたけれども、その週に被害者を中心にした全国16の団体が安倍首相、松本内閣府防災担当大臣、今村復興大臣宛に避難用住宅の提供打ち切り撤回と、避難住宅の長期無償住宅の提供を求める署名を提出されました。
2次署名分で2万3000筆。1次と合わせると8万7000筆近くになる署名を提出されたが、大臣はこの署名や申し入れ内容について把握されているか」
今村大臣「まだ確認はしていない」
西中氏「3月12日、前橋地裁で国と東電の責任を認める判決が出た。自主避難者と呼ばれる人たちに対して、今まで災害救助法にもとづいてやってこられたが、住宅問題のすべてを福島県と自治体に任せるのは国の責任放棄ではないか」
今村大臣「今、国の支援と言われたが、我々も福島県が一番被災者の人に近いわけでありますから、そこに窓口をお願いしている。
国としても福島県の対応についてはしっかりサポートしながらやっていくということになっている。そういうことでご理解願いたい」
西中氏「すべて福島県を通すということ自体が、もともと自主避難の実態に合わないと思うが、国がやはり『子ども被災者支援法』にもとづいて、対策を立て直す必要があると思うが、どうお考えか」
今村大臣「それは今言ったように、福島県が現地の事情に詳しいわけだから、そこにお願いして、それを国がサポートするという図式はこのままで行きたいと思っている」
西中氏「福島県、福島県とおっしゃいますが、福島県外の各地から避難している人もいる。国が率先して責任を取るという対応がなければ、福島県に押しつけるのは絶対に無理だと思うが、本当にこれから、母子家庭なんかで路頭に迷うような家族が出てくると思うが、それに対してはどのように責任を取るつもりか」
今村大臣「国がどうだこうだというよりも、基本的にご本人が判断されること。帰還について環境づくり、条件づくりをしっかりやっていこうということで、住宅の問題も含め、身近にいる福島県民の親元である福島県が中心になって寄り添ってやっていくのがいいだろうと。国の役人が、福島県の事情もわからない役人がやったってしょうがないでしょ。
あくまで、一番肝心の福島県にやっていただくことがいいと思っています。それをしっかり国としてもサポートしていく。この図式で当分行きたいと思っている」
西中氏「大臣自身が家に帰れない実情を知らないからではないでしょうか。それを人のせいにするのは僕は…」
今村大臣「人のせいになんてしてないじゃないですか。誰がそんなことをしたんですか。ご本人が要するにどうするんだということを決めて…」
西中氏「でも帰れないですよ、実際に。帰れないから避難生活を…」
今村大臣「帰ってる人もいるじゃないですか」
西中氏「帰ってる人ももちろんいます。でも、帰れない人もいらっしゃいます」
今村大臣「帰っている人も、色々な難しい問題を抱えながらも、やっぱり帰ってもらっているんですよ」
西中氏「福島県からだけではありません。栃木からも群馬からも避難されています」
今村大臣「それはそれぞれの人の判断でやれればいいわけであって」
西中氏「帰れないから避難生活を続けなければいけない。それは国が責任を取るべきではないでしょうか」
今村大臣「国は色々な形で対応しているじゃないですか。現に帰っている人もいるじゃないですか」
西中氏「帰れない人はどうするんでしょうか」
今村大臣「本人の責任でしょう。本人の判断でしょう」
西中氏「自己責任ですか?」
今村大臣「それはそうだと思いますよ」
西中氏「あ、そうですか。わかりました。国はそういう姿勢なわけですね。責任を取らない」
今村大臣「そういう、一応線引をして、ルールに則って、今まで進めてきたわけだから、それはわかってもらわなければならない。それはさっきあなたが言ったように、裁判でもなんでもやればいいじゃないですか。やったじゃないですか。それなりに国の責任もありますねと言った。
しかし、現実の問題としては、補償の金額だってご存知のとおりの状況でしょ? それはある程度、これらの大災害が起きた後の対応として、国としてはできることのことはやったつもりでありますし、まだまだ足りないということであれば、今言ったように、福島県を中心にして、国が支援をするという仕組みでやっていきます」
西中氏「自主避難の人にはお金は出ていません」
今村大臣「あなたどういう意味でこれをやっているのか知らないけど、ここは論争の場ではありませんから。後で来てください、そんなこと言うなら」
西中氏「責任もって回答してください」
今村大臣「責任持ってやっているじゃないですか。なんて無礼なこと言うんだ。ここは公式の場なんだよ」
西中氏「そうです」
今村大臣「なんで無責任だと言うんだよ。撤回しなさい」
西中氏「撤回しません」
今村大臣「撤回しなさい。出ていきなさい。二度と来ないでください、あなたは」
西中氏「これはちゃんと記述に残してください」
今村大臣「どーぞ。こんなね、人を誹謗するようなこと許さんよ、絶対」
西中氏「被害者を困らせているのはあなたです」
今村大臣「うるさい」
西中氏「路頭に迷わせないでください」
その後、今村大臣は「うるさい」と言いながら会見場を後にした。
上記から判るように、この騒動で今村復興相は政府側の事ばかりを延べ、被災者の苦悩などはまったく考慮していません。これが、今の政府の考え方です。苦しむ被災者心情を理解せず(しようともしていない)、福島県に任せたのだからとお上から高みの見物。そして的を得た質問を受けると「うるさい」と。少しでも被災者を思う気持ちがあればこんな言葉は出ないはず。またちょっと頭が働けばそう思っても言わないはず。これが今の政府であり、復興省のトップ。そして自民党なのです。怒りと寂しさと悔しさと悲しさが入り混じってとても不快な気分です。
僕は私的にこの件に関してこの人をフォローする気にはまったくなれません。
しかしこの件に関してネット上のWebでは下記のような書き込みが見散されます。
西中誠一郎の最初の質問だけでウンザリなのに、今村雅弘復興大臣は同様の質問を4分間以上繰り返し受けたのだから、精神的に滅入るし、多少キレるのは致し方ない。
しつこく質問をされれば、誰だって怒りたくなるのはよくわかるので、今村復興相の怒りもわからないわけではない
(西中誠一郎氏は)今回のように怒らせるためだけに執拗に言いがかりのような不誠実な質問をしたり、自らの政治的主張や飯の種のために、被災者を利用しているような記者
(西中誠一郎氏に関して)この手の人達に共通する単語
アベ、反原発、沖縄、オスプレイ、韓国、慰安婦少女像、歴史認識
・・・・・等々。
この人たちは福島の現状をもっと深く見ていただきたい。自殺者が出ている懸案なのですョ。そして被災者の立場に立って熟慮してから発言してもらいたい。
しつこい質問?今村復興大臣がはぐらかそうとしないでしっかりとした返答をしていればしつこい質問なんてあり得ません。『怒らせるためだけに執拗に言いがかりのような不誠実な質問』どこが?『アベ、反原発、沖縄、オスプレイ、韓国、慰安婦少女像、歴史認識』どれも大切な単語で看過できないものばかりじゃないですか?
僕が考えるには彼は(西中誠一郎氏は)至極全うな質問をしただけです。それも歯に衣着せぬストレートに。変な風に気を使った質問は的外れな回答になりやすいですし、それを利用してわざとはぐらかす回答をする人もいますからそれで良いと思います。それにキレル大臣って・・・失格です。そして今村復興大臣は、東京電力の株主のようですので、そちらの方が問題だと思います。
その後、今村大臣は自らの言動について謝罪しました。そして「引き続き誠心誠意職務にあたり、被災者に寄り添い復興に全力を尽くしてまいります」と。『引き続き』じゃまずいです。また同じ事が繰り返されます。『対策法を改め、新たにスタートさせます』じゃなければ。
しかも謝罪と謳いながらも自主避難を続け帰れない人はどうするのか?との記者の質問に対してはまったく答えておらず、少しも謝罪しておりません。しかも今村大臣は「自己責任というのは言葉の使い方が良くなかった。自らの判断でやられるということではないかと言ったつもり」と謝罪とはまったく関係のない所に事を持って行こうとしています。言葉の綾で済ませようとしている大臣って思いっきり格好悪いです。見ていてミジメですね!可愛そうになってしまいます。
でも今村大臣には辞めないで欲しいと思います。こんなミジメな姿を世間にさらすこととなった原因をしっかり理解し、東電の株も売って、もうそういうことが起こらないよう今のシステムを根底から見直し、改善していく事を望んで止みません。