一般の方にはなんともないテンカラ竿が発売されました。
『天空テンカラ スペシャル SE』という竿です。
皆様にあっては普通のテンカラ竿ですが、僕にとっては特別な竿なのです。
まずは過去のここ(http://blog.goo.ne.jp/ashitamotenkida/e/bf20700288191a40a80bd4adf52c9a40)を読んで頂きたいと思います。
彼がこの竿を開発している時はかなり病状が良くなく、立てなくなっていた彼を車椅子と共に病院から釣り場に連れて行ってのテストでした。季節的に魚の活性はかなり低く、彼をもってしてもなかなか魚が掛かりませんでした。そんな時は『テスト願います。素人がやるような竿さばきで。』って。ある程度の経験者は竿が折れないようにする方法を知っています。そしてそれを体が覚えていてそのように操作してしまうためにテストにならないのだそうです。合わせたらそのまま竿を起こして、思いっきり引っ張ってやらなければテストにならないとのこと。確かにこの竿をどんな方が購入するかは判りません。ベテランばかりならばいいのですが、初めて釣りをする人が使う場合もあるでしょう。ですから、そういうことを考えて操作して欲しいというわけです。そしてこれは僕だけではなく、釣り場を訪れる沢山の人たちにも同様にお願いし、その人たちから意見を聞き、そして仕上て行った竿です。この竿のテストに何人の人が関与したかは知りませんが、相当数だと思います。つまり、この竿には沢山の意見と想いが込められているのです。ですから是非発売していただきたく思っていました。
そして先日、知り合いからこの竿が発売になったことを知りました。最終テストの竿には『天空テンカラ 渓愚スペシャル SE』と銘が打ってあったのですが、発売された竿には渓愚の名前はなくなっていました。これはかなりショックでした。何があったか知りませんが、堀江氏は他界するまでスズミのテスターでしたからよほどの事がなければ不自然です。死ぬまでテスター契約していたのですからスズミさんは何も遠慮することなく彼の名を使えたはずです。でもわざわざ渓愚の名を外したのか?訳がわかりません。憤りを通り越しております。
加えて、この竿は僕らがテストして堀江氏がOKを出した竿とはかけ離れています。自重も軽くなってますし、調子もかなり違っております。全く別物です。値段なりの竿と理解いただけたらいいと思います。このことはこの竿のテストに関わった人全員が口をそろえるでしょう。
もしかしたらこの竿があの竿の市販バージョンであると僕が早合点しているのでしょうか?そして今回発売されたこの竿は別の竿で、今後『天空テンカラ 渓愚スペシャル SE』として、また新たにあの竿が発売されるのでしょうか?
堀江氏のテストに関わらせていただき、スズミさんはもっと素晴らしい技術を持っていることは明らかな事実です。是非あの竿を世に出してスズミさんのクオリティーの高さを世に知らしめていただきたいと思います。
これがあの『天空テンカラ 渓愚スペシャル SE』の市販バージョンか違うのか?それは判らないことですから、今回は彼の遺作と思われるこの『天空テンカラ スペシャル SE』の三本を購入しました。
今日はこれを見つめながら、あの最終テストの日、堀江氏が厳寒の中で厚着をして膝掛けをかけ、車椅子に腰掛けて淡々とテストを繰り返していた姿を思い出し、目頭を熱くしていました。あれから一年余りが経ちましたが堀江氏のお姿は、僕の中では全然風化しません。それだけ素晴らしいテンカラ師だったということでしょう。今思えば彼はまさにテンカラに生きた男です。
最後に彼が僕に言った言葉で忘れられない言葉があります。それは『○○さん(管理人)は大変ですね!だって、仕事と趣味(釣り)が別物ですから。僕なんか仕事が釣りで趣味が釣りですから毎日楽しくて仕方ありません。』という言葉です。竿の名前から『渓愚』が外されても、きっと今でもあちらで楽しくやっていることと思います。
『天空テンカラ スペシャル SE』という竿です。
皆様にあっては普通のテンカラ竿ですが、僕にとっては特別な竿なのです。
まずは過去のここ(http://blog.goo.ne.jp/ashitamotenkida/e/bf20700288191a40a80bd4adf52c9a40)を読んで頂きたいと思います。
彼がこの竿を開発している時はかなり病状が良くなく、立てなくなっていた彼を車椅子と共に病院から釣り場に連れて行ってのテストでした。季節的に魚の活性はかなり低く、彼をもってしてもなかなか魚が掛かりませんでした。そんな時は『テスト願います。素人がやるような竿さばきで。』って。ある程度の経験者は竿が折れないようにする方法を知っています。そしてそれを体が覚えていてそのように操作してしまうためにテストにならないのだそうです。合わせたらそのまま竿を起こして、思いっきり引っ張ってやらなければテストにならないとのこと。確かにこの竿をどんな方が購入するかは判りません。ベテランばかりならばいいのですが、初めて釣りをする人が使う場合もあるでしょう。ですから、そういうことを考えて操作して欲しいというわけです。そしてこれは僕だけではなく、釣り場を訪れる沢山の人たちにも同様にお願いし、その人たちから意見を聞き、そして仕上て行った竿です。この竿のテストに何人の人が関与したかは知りませんが、相当数だと思います。つまり、この竿には沢山の意見と想いが込められているのです。ですから是非発売していただきたく思っていました。
そして先日、知り合いからこの竿が発売になったことを知りました。最終テストの竿には『天空テンカラ 渓愚スペシャル SE』と銘が打ってあったのですが、発売された竿には渓愚の名前はなくなっていました。これはかなりショックでした。何があったか知りませんが、堀江氏は他界するまでスズミのテスターでしたからよほどの事がなければ不自然です。死ぬまでテスター契約していたのですからスズミさんは何も遠慮することなく彼の名を使えたはずです。でもわざわざ渓愚の名を外したのか?訳がわかりません。憤りを通り越しております。
加えて、この竿は僕らがテストして堀江氏がOKを出した竿とはかけ離れています。自重も軽くなってますし、調子もかなり違っております。全く別物です。値段なりの竿と理解いただけたらいいと思います。このことはこの竿のテストに関わった人全員が口をそろえるでしょう。
もしかしたらこの竿があの竿の市販バージョンであると僕が早合点しているのでしょうか?そして今回発売されたこの竿は別の竿で、今後『天空テンカラ 渓愚スペシャル SE』として、また新たにあの竿が発売されるのでしょうか?
堀江氏のテストに関わらせていただき、スズミさんはもっと素晴らしい技術を持っていることは明らかな事実です。是非あの竿を世に出してスズミさんのクオリティーの高さを世に知らしめていただきたいと思います。
これがあの『天空テンカラ 渓愚スペシャル SE』の市販バージョンか違うのか?それは判らないことですから、今回は彼の遺作と思われるこの『天空テンカラ スペシャル SE』の三本を購入しました。
今日はこれを見つめながら、あの最終テストの日、堀江氏が厳寒の中で厚着をして膝掛けをかけ、車椅子に腰掛けて淡々とテストを繰り返していた姿を思い出し、目頭を熱くしていました。あれから一年余りが経ちましたが堀江氏のお姿は、僕の中では全然風化しません。それだけ素晴らしいテンカラ師だったということでしょう。今思えば彼はまさにテンカラに生きた男です。
最後に彼が僕に言った言葉で忘れられない言葉があります。それは『○○さん(管理人)は大変ですね!だって、仕事と趣味(釣り)が別物ですから。僕なんか仕事が釣りで趣味が釣りですから毎日楽しくて仕方ありません。』という言葉です。竿の名前から『渓愚』が外されても、きっと今でもあちらで楽しくやっていることと思います。
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