
タンポポの綿毛を撮っていたら、花のほうにアブが来ている。
じ~~っとしていて かなり近づいても逃げない。
何というアブだろう(スマホの Google Lens で検索したら フタホシヒラタアブを候補に挙げてきたが・・・)

アブは花粉を食べに来ているのか? 蜜を吸いに来ているのか?
この角度からでは 触覚が見えないので、どこを対象にしているのか分からない。
たぶん、ですが、奥のほうに触角を突っ込んでいるので、蜜を吸ってるのではないでしょうか?

それにしても、このアブ、どこに停まってると思います??
ご覧のように後ろ足は シベを踏んづけてるんですよ!

お~っと、踏んづけてるんじゃなく、足をかけてるだけでした。
足をかけてる部分は 雄しべ筒(たくさんの雄しべがツバキのおしべのように合着してひとつの筒になってます)で、そのうえにカールしている部分は 雄しべ筒を貫通して来た 「めしべ棒」(未成熟雌しべ)です。

雄しべ筒と めしべ棒 の境界、分かるかな?
花粉が付いている部分が 雌しべ部分で、それより下の 花粉が付いてないすらっとした部分が 雄しべ筒で~す。

少し下がって 花全体を見てい見ると、中央部分(画像の右側)は カールしてないですね。

キク科の花の付き方は 大きく分けて2つあって、ひとつは キク亜科の花のように 舌状花と筒状花からなっているもの。
もうひとつが このタンポポ亜科の花のように すべて舌状花で構成されているものです。
舌状花は 普通の花でいう花弁のような器官ですが、舌状花とは 花弁の一枚が大きくなったもので、付け根にシベがあります。

キク亜科では 頭花(小花の集団)の中心に シベのように見える筒状花があり、頭花の周囲に 花弁のように見える舌状花がありますが、タンポポ亜科では すべての小花が舌状花で出来ているので、マクロで見ると 「見渡すかぎり 舌状花」が咲いている(花の中心も 花弁のような小花がある)ように見えます。
それぞれの小花は 周囲にあるものから順に開花していくので、中央の花は まだ雌しべの棒が 雄しべ筒の中の花粉を押し上げたばかりでまっすぐ立っています。雌しべ棒は花粉まみれですが、めしべの柱頭は 雌しべ棒が2つの割れてカールするころまで未成熟なので、自家受粉することはありません。
今年も残り少なくなりました。
いつも名前の分からない花を教えて下さって(*^・^)ノ有難う ⌒☆(*^-^*)
調べても分からないのはついつい頼ってしまって・・・
こんな手のかかるピエロですがこれからも見捨てないでくださいね。
一年間ありがとうございました。
どうぞ良いお年を!
いつもきれいな絵と 美味しい料理、ありがとうございます\(^o^)/
来年もよろしく m(_ _)m