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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

中国大葉ヅタ - パルテノキッスス Parthenocissus

2023-08-13 16:00:00 | みんなの花図鑑
つる性植物も5日目になりました。
本日もブドウ科ですが、ブドウ属とかノブドウ属ではなく…
本日は ツタ属 Parthenocissus です。


ツタ属 Parthenocissus は 一見するとアイビー(ヘデラ)と似ていますが、アイビーはいわゆるフユヅタと呼ばれるツタでウコギ科の常緑つる性植物です。
Parthenocissus(パルテノキッスス)の仲間は いわゆるナツヅタと呼ばれるツタの仲間で、いくつか種類がありますが、みな落葉性のつる性植物です。
甲子園の壁のツタも ナツヅタです。
属名の Parthenocissus(パルテノキッスス) は、ギリシャ語のπαρθένος(パルテノス; 英語の「バージン」に相当) とκισσός(キッソス; 「つる」) に由来し、日本語にすると「バージンのツタ」というような意味です。




ナツヅタの仲間は 似たようなのがいくつかあって紛らわしいのですが、このナツヅタだけは 上のような一見して分かる特徴的な葉をしていますので、すぐ見分けがつきます。

名前ですが、ひとつは「中国大葉ヅタ」という名前があります。この名前が一番検索でヒットしやすいです。
ただし、安城デンパークの樹名板は学名 Parthenocissus laetevirens をカナ表記しています。

中国大葉ヅタは安城デンパークのこのあたりにあります。ほかにアイビーらしきフユヅタと別のナツヅタと一緒になっていますので、葉で識別しましょう。





ある人曰く「日本人が「ツタ」といって思い浮かべるイメージに一番近いだろう雰囲気を持つのがナツヅタです。」




中国大葉ヅタの花の特徴ですが、子房の下半分がピンクに染まっていてとてもかわいいのが最大の特徴です。




つるは網の目状に伸びます。










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