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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ユズリハ - 樹に咲く花6

2022-04-24 06:00:02 | みんなの花図鑑
雌花

ユズリハは雌雄異株です。
まず雌株に咲いた雌花。




緑色の子房の頭に鮮やかな紅色の柱頭を載せています。




緑色をした子房の基部に半球形の黒子がいくつかついていますが、これは<萼状片>といって萼の名残(あるいは退化したもの)ということです。




紅色の柱頭は 花粉が付着しやすいように柔らかで湿っているように見えます。




今回の収穫は(見出し画像にも載せたように)柱頭に水滴状のものが載っていたことです。
たまたまこの花序だけについていた水滴なのかもしれませんが、
裸子植物の「受粉滴」を思わせます。




単なる水滴としても 柱頭の紅色が反射してきれいです。





雄花

雄株の雄花のほうは、やはり雌花より数が多いです。




葯は最初クリーム色をしていますが、割れて花粉を放出すると暗灰色に変わります。




「赤橙色の頂芽(葉や枝になる葉芽)から若々しい幼葉が展開し、それが成葉になる頃には、古葉は新葉に代を譲り落葉する。これが和名の由来になる。前年枝の葉腋についた花芽(赤橙色の小球形)が展開すると、総状花序が出てくる。」(里山コスモスブログ「ユズリハ(譲り葉) 雄株の雄花と雌株の雌花」)




雄しべはバナナの房のようです。




完全に花粉を放出しきると黒色に変わるのでしょうか? ところどころこのような真っ黒に近い雄花が見られます。






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