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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

マルバハギ - 舟弁のはたらき

2020-09-24 22:54:40 | みんなの花図鑑

マルバハギは本州以南に分布するマメ科ミヤコグサ亜科の落葉低木です。野焼きなどをして管理されているススキ草原や林縁に生えることが多いです。また・・・




コマツナギと同様に土留めのため種子の吹きつけなどにより植栽されることが多く、造成地などでもよく見られる。(三河の植物観察「マルバハギ」)




花はマメ科に特徴的な蝶形花で、 3種類の花弁より構成されています。
一番奥の一番大きいのが 旗弁。ハチに花のありかを知らせるフラグの役割をしています。
手前の中央にあるのが舟弁。
それを両側から包んでいるのが 翼弁で、虫のとまり場の役目をしています。




舟弁の役割を説明してませんでした。
舟弁は おしべ・めしべを包んでいます(一枚上の絵では それが見えませんでしたが、この絵では 舟弁の中から シベが顔を出しています。)



ハチが蜜を吸おうと旗弁の下に頭を突っ込むと、翼弁が下り、翼弁に包まれていた舟弁が割れ、雌雄のシベが露出し ハチの体に付く仕掛けになっています。




おしべは合着し 筒になっていて、この雄しべ筒の中を雌しべの花柱が伸びて 先に柱頭を展開しています。



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