アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アキノノゲシ - その後

2022-10-18 06:00:05 | みんなの花図鑑
前回、アキノノゲシの花の初期(雄性期)を観察しました。それはこのようなものでした。

雄性期

アキノノゲシは舌状花の集合で花序を構成しています。
舌状花は一枚の肥大化した花弁と一組のおしべ・めしべからできています。
つまり一枚の花弁は必ず中心部の一組のおしべ・めしべと繋がっているのです。



花の初期には雄しべ筒の中から花粉が筒の上部に持ち上げられます。花粉を押し上げているのは筒の中を通っている雌しべの花柱です。
この時期、雌しべはまだ成熟していません。花粉をまとわりつけた棒に過ぎないのです。
雄性先熟といって 花粉放出期と受精期をずらしているわけです。





雌性期のはじめ

しばらくたつと、雌しべの花柱の先が2つに割れカールしだします。




ヒツジの角のようなかたちになった内側が花粉を受け入れる柱頭です。
雌しべの花柱の表面には花粉がまだついています。




雌しべ棒の先が割れて柱頭ができるのですが、内側と外側の境界はあいまいで、柱頭部分にも花粉が付いている雌しべ棒が見られます。




ミツバチがきて吸蜜しています。蜜はシベの付け根にあるのでしょうか?
このハチは花弁の裏から吸蜜しているようです。




後脚の花粉籠には橙色の花粉団子を付けています。




明日は <さらにその後>を観察します。



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