卓球の技法に「突っつき」というのがある。
相手が強く打ち返し難いように、切れているようでもあり、そうでもないような、短い球を送り続ける。
突っつきに弱い人は、辛抱しきれずに叩いて負ける。
Twitter という、ブログでもない、チャットでもない、140文字制限の、突っつき技を好む人向きの投稿システムがある。
投稿ごとに瞬時に固有のURLが割り当てられ、ひとりごとのような短文が、読む人のところに届く。
読む人がいなければ自分だけのメモになる。壁に向かって突っつくような侘しさも味わえる。
140文字でも、8回続ければ千字文にお釣りがくるので、つなげつなげてメッセージを発信したつもりになる人もいる。
長文は長文、伝えたいことは一つにまとまってこそ文の意味が出てくると思うのだが、電車のようにつながっているものが好きなのか、バラバラにしておけばわかりにくさという特徴を「シッカリと」維持できるからなのか、政府機関にもこれが好みの人がいるらしい。
突っつきに弱い人がこれを見ると、辛抱しきれずに叩きたくなる。
こういう記事が載った。
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【発信者:首相官邸】
Kantei_Saigai
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「詳しくは」を順にたどって行っても、ご案内記事ばかりで、見れば見るほど不審・不信がつのってくる。
突っつきには突っつきの効果しかないのだから、これで「情報をシッカリと提供しています」などとは言ってほしくない。
突っつきに弱い人は、辛抱しきれずに叩きそこなって負ける。