暑いぃ、あっつい、の声が聞かれなくなったと思ったら、もう郵便局から年賀状のお誘い便がきた。
顔を知らないどころか、相手の住所がわからなくても届く年賀状もある。
それでもコミュニケーションというのだろうか。
おかしな時代になった。
操作の面倒な年賀状ソフトの好きな方がいらっしゃる。
好きというよりも、いったん付き合いはじめるとなかなかさよならを言いにくいのだろう。
宛名の配置、文字サイズ、差出人の書き方とのバランスなど、ソフトを作った人の感覚が染み付いているようで、調整操作がまことにややこしい。
裏面の文字やイラストも、定型のものに手を加えようとすると、入れ替え書き換えの手順を探し出すのにひと苦労する。
そのむずかしいやり方を教えてくれと、何度も言われると閉口する。
宛名面は Excel 、裏面は Word 、それがいちばん簡単ですと言っても、ではそうしてみようという気に、簡単にはなれないらしい。
簡単にできてしまうと達成感が薄いから、あるいは手順を探し出す楽しみが減るから、いやなのかとも思う。
それなら自分でやってみるとよいのだが、ごちゃごちゃいじっているうちに一つできたものに、再び手を加えるには、というところまで「ヘルプ」の記述はない。
初めに使ったソフトは、どうもその呪縛から逃れ難いものらしい。
新幹線より各駅停車の在来線を好む人の気持に似ているところもありそう。
腰痛を抱えながら硬い座席に長時間付き合うのは、辛いのだけれども。
キラリ☆と輝くおしゃれな年賀状2012 (インプレスムック) | |
インプレス年賀状編集部 | |
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