スピーカーの音量調整ダイヤルが突然回らなくなりました。
回らないはず、つまみが二つに割れて、回転溝の内側につかえてしまっています。
つまんで回すのでなく、側面のぎざぎざに指先を当てて回す方式なのですが、これもつまみと呼ぶのでしょうか。
日本語には、こいう部品のうまい呼び名はなさそうです。
部品の呼び名はともかくとして、割れてつかえているものを取り出さなければなりません。
ピンセットという道具は実に便利です。
触れたときに動くほうを先につまんで引っ張り出したら、ヴォリューム・コントローラーの軸にはめ込まれているほうも簡単につまみ出せました。
こういうときは「つまみ」の呼び名もぴったりです。
きれいに二つに割れているので、割れた面同士を「セメダイン スーパーXクリア」で接着、動かないようにテープを巻いて24時置いたら、しっかりつきました。
何でもすぐに、壊れた、寿命だ、取替えようというのは早すぎます。
ダイヤルは二つあって、もうひとつは使っていないソース・ミキサー用ですが、肉眼では気づかなかったひび割れに、写真を見て気づきました。
いずれ遠からず、同じような形に割れそうです。
同じ割れ方をするのは、きっと形状設計がよくないのだと思います。
同じ材質でできている外箱には、まったくひび割れの傾向は見られません。
まさか、つまみが早く割れて、新しいのを早く買うようにという作り方はしないとは思います。
もしそんなことがあれば、ボーズまる儲けという品の悪いそしりを受けることになりかねません。
物のかたち―片桐英彦詩集 | |
片桐 英彦 | |
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