同じ操作がいつまでも覚えられないという人にときどきお目にかかります。
鉄棒で、ちょっとしりを押してもらってできた逆上がりが、ひとりではいつまでもできないのとどこか似ています。
できるきっかけを、つかみそこなうということもあります。
待っているきっかけは、向こうからはなかなかやってきません。
サポートの仕方にはいろいろあります。
歩ける人にも手を貸して歩かせることをせず、すぐ車椅子に乗せて後ろ側に回って転がし始める、というやり方もないわけではありません。
サポートしてもらう方も、いいえ自分で歩きますとはなかなか言いにくいこともあります。
お相手をすることも、サポートの方法のひとつではありますが。
初心の域は心地よくて、ぬるい温泉につかっているときのように、なかなか抜け出す気になれないものなのかも知れません。
指の先がふやけるほどの長湯は、体によくないと思うのですが、いかがでしょうか。
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