文字化けメールの解読に、メーラーで
「表示」⇒「エンコード」⇒「その他」⇒「Unicode(UTF-8)」
という方法のあることに気付かなかったのは、なぜだったのかを考えてみました。
ソフトウエアには、使い方を知られない機能が無尽蔵に隠されています。
隠されているとはいじけた言い方ですが、こういうものの設計者は、普通の人よりおつむがよいので、「わかるはずだ」という作り方をします。
「はず」に食い違いができれば「わかりにくい」ということになります。
Windows 系のアプリには、「ツール」⇒「オプション」という定食メニュのようなものがあります。
このメーラーにも「ツール」⇒「オプション」というメニュがあって、そこには「読み取り」と「送信」でそれぞれに「エンコードの設定」ができるようになっています。
読み取りの場合を「エンコード」というにはやや疑問も混じりますが、「エンコード」を符号化方式の総称ということにしておけば、名前なら仕方なかろうということになります。
ところが、「エンコード」選択の場が、送信方式の設定と受信方式の設定だけでなく、ほかにもあったのです。
「表示」⇒「エンコード」がそれでした。
既定の設定ではなく、文字化けメールが来たとき、それだけに使える臨時のツールです。
このメニュのあることがわかった後、もうほかにはないのかと見回していたら、なんと、ツールバーの端に「エンコード」というアイコンがちゃんとあるではありませんか。
これが目に入らなかったはずはないのですが、送受信方式の設定をしておけば無用ではないかと思い込んでいたのが間違いのもとでした。
送受信方式の設定は全体のことで、個別には例外処理もできるという、簡単なことに気付かずにいたのでした。
OSが変われば古いアプリでは扱えないデータが出てくるという妄想が、老頭の石化促進⇒視野狭窄に大いに寄与していたようです。