美術館、博物館に限らず、展示品は、元来手を触れてはならないものです。
しかし、そんなことにはお構いなしで、珍しいものが目の前に現れると、ついぺたぺたと触ってしまう人がいます。
「お手を触れないようにお願いしてよろしいでしょうか」と、もってまわったようなお叱り言葉を聞いても、首をすくめるぐらいでおしまいです。
痛い目に会わなければ、してはならないという自覚は備わりません。
神様も最近はパソコンを使うようになり、タッチャーさんたちに罰を与える方法を考えました。
キーボードを前にして、何かが目につくと、すぐクリックしてしまうタッチャーさんに、ワンクリックが後の祟り目であることを体験させるプログラムが用意されました。
Inbox という名の迷惑プログラムです。
In~という名前を見ると、何か入っていそうな、それが好いものかもしれないという錯覚に陥りがちになります。
In を「入っている」のではなく「そうでない」という否定形の前置詞だと思えば、そんな箱を開けてみる気にはならないでしょう。
Inbox の現象、感染経路、対処方法はこちらにまとめられています。
⇒ http://jump.cx/inbox
N賞のブンゴーさんの作に「見る前に跳べ」というのがありましたが、キーボードの前では、見る前には跳ばないように、気をつけましょう。