パソコンの電源ボタンは、入れるときだけに使うものと信じ切っている人は、ユーザーの中にかなりの割合を占めているでしょう。
パソコン以外のものであれば、一つの電源ボタンで「入り」「切り」両方の操作をするのはごく自然な使い方です。
「入り」だけにしか使わないという奇妙な使い方を、パソコンユーザーは強いられてきました。
行動は強いられて続けていると、それが常道になり、そうしない人は常識を知らないと思われます。
パソコン使用の常識は、電気器具使用の非常識、これがいつのまにかできあがっていました。
Windows の旧バージョンが、中途半端な設計で出来上がっていたために、電源の「入り」「切り」は別のところで行うものとされていました。
さらに言えば、「入り」はユーザーの手で、「切り」はコマンドを与えて自動操作という、さも進んだ設計思想であるかのように、私たちは思い込まされてきました。
「切り」操作のコマンド付与には、何段階かの手続きがいります。
電源ボタンを押せばその手続きが自動的に行われるという簡単なことが、なぜ行われなかったのか、しなかった理屈はどのようにもつけられますが、回りくどくすることにした理由は、大げさに言えば常識破壊のいたずらあるいはたくらみとも考えられます。
手続きは踏まなければいけないものというのは、横断歩道以外のところで横断してはいけないと思い込むのに近い、妄信だったかもしれません。
Q:シャットダウンはどうやるの?
A:パソコン本体の電源ボタンをポチッと押しましょう。
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