うっかりユーザのパソコン奮闘記

パソコンを使っていて感じたあんなこと、こんなこと、気ままに書いていきます。

デフォルト

2016年02月22日 | 千差万別

活力にあふれた人はたぶん嫌うだろうと思う、デフォルトという言葉があります。
何もしないこと、しなければいけなくてもしないことがデフォルトです。

競技の場合、棄権がデフォルト、銀行の場合は、預かり金も返せなくなったお手上げ状態がデフォルトです。

コンピューターの場合には、何も入力しなくても動かなくては困りますから、システムを作るときにあらかじめ何か情報を与えておきます。
それがデフォルトです。

何もしないのがデフォルトといいながら、まったく考えなしにはできないはずの何かがしてある、まったくの空っぽではない状態です。
動けないわけではなくても棄権する、金庫が空でなくても支払わない、何となくズル賢さが感じられる、あまり好きになれない言葉です。


Word に画像を挿入したとき、文字列との関係が、デフォルトでは「行内」に設定されています。

起動したときにほかの状態になるよう、設定変更はできるのですが、「行内」をなぜデフォルトにしてあるのでしょうか。

「そうなっているから」では答えにならないので、こうではないかという理由を考えてみました。

Word は、そもそも文書作成用のソフトです。
文書の中に画像も挿入できるソフトなので、画像は文章のどこかに差し込まれる、つまり「行内」に挿入されるのが元来の使われ方だったのでしょう。
初期に決められたデフォルトが、そのままずっと受け継がれているのです。

画像の編集に、こんなことまで必要なのかという程メニュがあふれていながら、挿入のときに選択メニュを出さないのはなぜでしょうか。
おそらく、プログラマーの頭が、そこでデフォルトになっているからだと思います。

 

 

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