カスタマイズの決め手は、自分の方針を持つか持たないかです。
自分に「こうしよう」「こうしたい」という思いがなければ、カスタマイズとは無縁になります。
それも悪いことではありません。
無駄な手間をかけることに、時間を潰せるという意義を見つけ、便利からなるべく遠ざかることを楽しみにできるなら、反カスタマイズもひとつの趣向にはなり得ます。
ところが、自分の方針を持たない人が、ずっと無方針でいられるとも限りません。
方針を持たないという選択、そのことがすでに、その人の方針になってしまっているからです。