持ち運びが容易にできるものを、一般にモバイルと呼んでいます。
元来持ち運びするものでない自転車を、持って運べるようにすると、モバイルサイクルという名がつきます。
自転車の後につないで引っ張る、昔リヤカー今トレーラーを、さらに持ち運びできるようにすると、モバイルサイクルトレーラーになります。
ノートパソコンは、もともと持って運ぶことができたのですが、持ち運びをもっと楽にしたものができ、つながっていたところが切り離されて、それぞれにモバイルがつながりました。
モバイルノート、モバイルパソコンです。
モバイルの後につける言葉がだんだん増えてくると、区別が厄介になってきます。
なんでもモバイルとだけ呼んでおけば、別にしなくてもよい分類の面倒を避けられます。
通じればそれが呼び名というわけです。
ハチ、クマと同類なら憎まれることもないでしょう。
目の前にあるもの、話の主人公であるものが、そのときはそれがモバイルだということにしておけば、違うとは言わずにすみます。
USBフラッシュメモリーをUSBと呼んで間に合わせるのと同じやりかたです。
実体はモバイルであるのに、そう呼ばれないものもあります。
スマホやガラケーなど、別名がつくと、モバイルと呼ぶのは間違のような感じさえしてきます。
なにごとも軽便の裏には不確かさがついてまわります。
モバイルと呼ばれるものにも、どこか共通した隙があるようです。
こんな記事がありました。