外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

「真実の一球」

2009-08-11 18:14:55 | 大学野球
今朝も午前五時前に起床。
ささっとヒゲを剃り、昨夜読み損ねた夕刊に目を通しながら、耳ではテレビから流れるNHKニュースの音声を追っていました。

暫らくすると急にチャイムの音がして、テレビに目をやると、画面には「緊急地震情報」の文字。

その時点で我が家が揺れているわけでもなく、「どこかで地震があったのかなあ」などとボンヤリ考えながら再び新聞に目をやったら、途端にグラグラっと強い揺れがきました。

そこで初めて、「ああ、これが、強い地震の直前に流されるという放送だったのか」と理解しました。

チャイムが鳴ってから神奈川県の我が家が揺れるまでに、少なくとも数秒間あったと思います。
ですから、地震の観測・予知という観点からは、大成功の部類でしょう。

しかし、優しいチャイムでなくブザー音を使用する、そして「警戒!強い地震が来ます!」というような表示を前面に押し出さないと、せっかく放送しても、情報の緊急性が、瞬時に伝達できないように感じました。
アナウンサーからの説明を聞いて事態を理解する、そんな時間的余裕はありません。
原稿を読み始めた途端に、アナウンサー自身もスタジオで揺れていましたから。

ともあれ、今のところ人命に関わるような大きな被害はなかった様子で、なりよりでした。


さて、「真実の一球、怪物・江川はなぜ史上最高と呼ばれるのか」

こんなタイトルの本を先日買ってきました。松井優史さんの執筆です。

広島商業、銚子商業、前橋工業、小山高、横浜高など、江川投手と対戦した選手や監督たちの証言から、高校時代の江川投手にまつわる数々の伝説を紐解いていく構成。

私と同世代の名選手たち、特に広島商業の迫田監督や選手たちへの詳細な取材が実に興味深い内容です。
法政で江川と同期となった佃投手についても、高校時代の活躍から、病気でお亡くなりになるまで、たくさんの逸話が紹介されています。

江川投手と同い年の私ですが、この本を読み終わり、当時の高校球界における怪物・江川の存在感が如何に凄いものだっか、江川攻略のために全国各地の強豪校がどんなに工夫・努力していたかが分かりました。

また、作新学院が敵地の球場に遠征し、相手校と観客が固唾を飲んで見守る中で江川が第一球を投げた時に、球場全体が腰を抜かす様子が、良く描写されています。

竹書房から出版されたばかりの本です。
Comments (3)
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