外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

尖閣ビデオ事件に思う

2010-11-08 22:44:02 | 社会全般
尖閣ビデオ流出事件。
犯人捜しばかりに終始してはならないというのは正論です。
日中両国が、感情に走ることなく、事態の収拾を図ることが強く望まれます。

それはそれとして、私は、ビデオを流出させた犯人を決して「義賊」であるかのように取り扱わないでいただきたいと主張いたします。

一般に、民主主義の手続きは、時としてカッタルく感じられます。
しかし、だからといって、個人の判断で、民主主義の手続きを省略して行動を起こすのは大間違い。

その発想は、2.26事件の青年将校たちと同じですし、別の見方をすれば、国家を揺るがす謀略を実行したスパイとも同類だと私は思います。

野党も、メディアも、ビデオ流出事件をネタにして政府の危機管理態勢を問うことは当然ですが、ビデオ流出の犯人の行為を「やむにやまれず」云々と正当化するような言動は、厳に慎んでもらいたいです。

国を守るために武器を貸与されていた立場を濫用して2.26事件を起こした青年将校たちは、銃殺刑となりました。

さすがに銃殺刑が許される時代ではありませんが、民主主義の手続きを無視して国家を危機に陥れた犯人の罪の重さは、現代においても厳罰に値すると私は思います。
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スポーツ話題あれこれ

2010-11-08 17:28:29 | スポーツ全般
野球部が2年ぶりにリーグ優勝を果たし、競走部が15年ぶりに全日本大学駅伝に優勝するなど、このところの早稲田スポーツは明るいニュースが続いています。

早稲田スポーツを愛する者として不安要素を挙げるとすれば、大学ラグビーのジュニア(二軍)の公式リーグで早稲田が帝京に大敗して、Bリーグとの入替戦に回ることになったこと。
早稲田Bが入替戦に回るのは初めてのことだということです。

このところ、ラグビー部は有力な高校選手が毎年入学して人材豊富という印象が私にはあったので、ちょっと意外でした。

Aチームが常に主力選手の負傷欠場のリスクを抱えながら戦うラグビーという競技の性格上、Bチームが弱いということは、今季のことだけを考えても大きな不安要素。
そして、現四年生の主力が抜けた後のチームづくりを考えても、やはり心配になります。

ひょっとして、Aチームに入れないと、そこで諦めてしまう雰囲気が現在のラグビー部にあるのでしょうか。

Bチーム以下の選手が鍛錬して、Aチームのライバル選手と実力で激しく競い合って、時として入れ替わる。
そのような熾烈な部内競争が日常であったからこそ、Aの主力選手に負傷者が出ても、代わって出場するBの選手が同じレベルでAの公式戦でプレーできる。

そんな強いBこそが歴代の早稲田ラグビーの強さの源であったと思うので、Bチームの不振は深刻に受けとめなければなりませんね。

それは、きっと良い人材がいるかいないかという問題ではなくて、「最後まで決して諦めず、あがいて上を目指す」というラグビー部伝統の気風が、揺らいでいるのかもしれないからです。
ひょっとすると、鳴り物入りで入学してくる有力選手が以前より多いが故に、一度挫折すると立ち直れずに諦めてしまう有力選手が増えたのかもしれません。

もし想像があたっているのであれば、このあたりの立て直しも、辻監督の手腕に期待いたしましょう。
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ところで、千葉ロッテ・マリーンズが、連夜の激戦の結果、中日ドラゴンズを破って今年度のプロ野球日本一の座を占めました。
※冒頭の写真は、打撃コーチとして千葉ロッテの優勝に貢献した金森栄治さん(PL学園-早大)。

これで「ペナント・レースで3位のチームが日本一か」と、CSの是非の議論が再び沸きあがるかもしれません。

確かに、ペナント・レースで1位になったチームの監督や選手たちは、「俺達が1位になるために費やした苦労は報われないのか」と、さぞ悔しいでしょう。

でも、商品価値は、生産者が投入した労働量で決まるのではなく、市場で形成される価値で決定されるのです。
すなわち、監督や選手たち(=生産者)の声ではなく、野球ファンの関心度(=市場で形成される価値)に基づいて、野球の入場券の価格と放映料が決まるということですね。

一発勝負、後のない場面でのアスリートたちの必死のプレーが、日本の野球ファンのメンタリティーに訴えて感動を呼ぶということは、甲子園でも、神宮でも、オリンピックでも、そしてWBCでも立証済みです。

そんな日本の野球ファン特有の心情に、日本のプロ野球界は、どのように応えていくのでしょうか。

比較的短期のトーナメント戦、あるいは勝ち点制などを幅広く導入して、WBCのような切羽詰った戦いの場を普段のペナントレースの中に数多く創り出し、その状況に置かれた選手達から最高のプレーを引き出す。

野球の人気を高めていくには、それしかないように思います。

更に、二軍戦の成績も一軍のペナントレースの成績に加味するようにすれば、イースタンやウェスタンの試合がもっと真剣に戦われるようになるという、ちょっと奇抜なアイデアさえあります。

クライマックス・シリーズの是非を議論する以上に、捨て試合、消化試合が構造的に発生してしまう現在のペナント・レースのあり方、野球ファン(=消費者)の要望に十分応えていない運営方法を、根本的に見直す時期がきていると私は思います。

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