今日の東伏見。
ネット裏には数多くのファンの方々がおいでになり、関西や九州のお国言葉のアクセントでの会話が聞こえてきました。
恐らく、いてもたってもいられない気持ちで遠方から上京されて、今日の練習と明日の試合をご覧になるというファンの皆さんなのでしょう。
皆様、応援ご苦労様です。
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さて、今日は12:30から全体練習が始まりました。
入念なストレッチの後、ゲージでの打撃練習、シート打撃、内外野のノックが行われて練習終了。
そして、明日の試合にベンチ入りする選手へのユニフォーム授与式が行われました。
決戦の前ですから、練習内容のご紹介は、この程度とさせていただきます。
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明日からの神宮大会。
緒戦が愛知学院大学で、準決勝の相手が神奈川大学が有力であると、今日の試合を見た知人からメールをもらっています。
早稲田もスコアラーを何名も球場に送り、準備に抜かりはありません。
1970年代あたりまで、大学選手権などで東京六大学のチームと対戦した地方の大学は、「ユニフォームを見ただけで、試合が始まる前に、既に3点先取されているような気持ち」になったそうです。
でも、今は各リーグの力が拮抗しており、寸分の油断も許されません。
トーナメント戦で3試合を勝ち抜いていくために、今ごろは応武監督の勝負師としての知謀がフル回転しているはずです。
果たして、明日からの投手起用、打撃オーダーはどのようなものとなるのでしょうか。
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ところで、部員たちが解散し、バックネット裏からも人影がなくなった頃、薄暗くなり始めたグラウンドに何名かの部員が再び集まってきました。
まず、新人監督の野崎くんが打撃ゲージに入りました。
3年の川口くんが打撃投手を務め、彼の投げる球を野崎くんが外野に向かってフルスィングで打ち始めたのです。
外野守備には、2年の八木くんたち。
かたや三塁ベース脇では、4年の土田くんが下級生内野手に向かってノックを開始。
そして一塁ベース側では、4年の学生コーチの岩垣くんと学生トレーナーの野中くんが、外野ノックを始めました。
右翼ポール脇で捕球するのは、1年の学生トレーナー・冨永くん。
あと数日で野球を卒業する4年生たちと、彼らに鍛えられた後輩たちとの間で、彼ら流儀の「謝恩会」が、夕暮れのグラウンドで行われたのです。
4年生たちは、残り少ない野球部での時間を噛み締めるように、1球、1球、しっかりバットを振りました。
そして、後輩たちは、明るく大きな声を出しながら打球を追います。
ボールのやりとりを通して、彼らの熱い心がグラウンド狭しと行き交っていることが、ネット裏の私にもビンビンと伝わってきました。
「謝恩会」が終わり、汗を拭きながらネット裏に帰ってきた野崎くんの第一声は「本当にかわいい後輩たちです」
そして、ある二年生は言いました。
「今夜は、四年生の先輩方への寄せ書きを作るんです」
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晩秋の東伏見グラウンド。
学生スポーツの最も美しく、そしてチョッピリ切ない場面に立ち会う機会を得て、私はいつの間にか「早稲田の栄光」をハミングしていました。
野球の神様、
明日からの彼らの奮闘をご照覧あれ
ネット裏には数多くのファンの方々がおいでになり、関西や九州のお国言葉のアクセントでの会話が聞こえてきました。
恐らく、いてもたってもいられない気持ちで遠方から上京されて、今日の練習と明日の試合をご覧になるというファンの皆さんなのでしょう。
皆様、応援ご苦労様です。
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さて、今日は12:30から全体練習が始まりました。
入念なストレッチの後、ゲージでの打撃練習、シート打撃、内外野のノックが行われて練習終了。
そして、明日の試合にベンチ入りする選手へのユニフォーム授与式が行われました。
決戦の前ですから、練習内容のご紹介は、この程度とさせていただきます。
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明日からの神宮大会。
緒戦が愛知学院大学で、準決勝の相手が神奈川大学が有力であると、今日の試合を見た知人からメールをもらっています。
早稲田もスコアラーを何名も球場に送り、準備に抜かりはありません。
1970年代あたりまで、大学選手権などで東京六大学のチームと対戦した地方の大学は、「ユニフォームを見ただけで、試合が始まる前に、既に3点先取されているような気持ち」になったそうです。
でも、今は各リーグの力が拮抗しており、寸分の油断も許されません。
トーナメント戦で3試合を勝ち抜いていくために、今ごろは応武監督の勝負師としての知謀がフル回転しているはずです。
果たして、明日からの投手起用、打撃オーダーはどのようなものとなるのでしょうか。
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ところで、部員たちが解散し、バックネット裏からも人影がなくなった頃、薄暗くなり始めたグラウンドに何名かの部員が再び集まってきました。
まず、新人監督の野崎くんが打撃ゲージに入りました。
3年の川口くんが打撃投手を務め、彼の投げる球を野崎くんが外野に向かってフルスィングで打ち始めたのです。
外野守備には、2年の八木くんたち。
かたや三塁ベース脇では、4年の土田くんが下級生内野手に向かってノックを開始。
そして一塁ベース側では、4年の学生コーチの岩垣くんと学生トレーナーの野中くんが、外野ノックを始めました。
右翼ポール脇で捕球するのは、1年の学生トレーナー・冨永くん。
あと数日で野球を卒業する4年生たちと、彼らに鍛えられた後輩たちとの間で、彼ら流儀の「謝恩会」が、夕暮れのグラウンドで行われたのです。
4年生たちは、残り少ない野球部での時間を噛み締めるように、1球、1球、しっかりバットを振りました。
そして、後輩たちは、明るく大きな声を出しながら打球を追います。
ボールのやりとりを通して、彼らの熱い心がグラウンド狭しと行き交っていることが、ネット裏の私にもビンビンと伝わってきました。
「謝恩会」が終わり、汗を拭きながらネット裏に帰ってきた野崎くんの第一声は「本当にかわいい後輩たちです」
そして、ある二年生は言いました。
「今夜は、四年生の先輩方への寄せ書きを作るんです」
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晩秋の東伏見グラウンド。
学生スポーツの最も美しく、そしてチョッピリ切ない場面に立ち会う機会を得て、私はいつの間にか「早稲田の栄光」をハミングしていました。
野球の神様、
明日からの彼らの奮闘をご照覧あれ