外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

私にとっての名曲( その2)

2012-09-03 19:33:39 | 音楽
前回、ハービー・ハンコックの「ドルフィン・ダンス」を、私にとっての名曲として話題に取り上げました。
ドルフィン・ダンス

この曲以外にも、私にとっての名曲、すなわち「この曲で、ベースを弾きたいなあ」という曲がもちろんあります。

今日の曲は、アントニオ・カルロス・ジョビンの「ワンノート・サンバ」です。
その曲名が示す通り、メロディーの主題が一つの音符の連続だけで出来ている曲でして、コードの変化によってサウンドを色づけていくという独特の構成です。
しかし、そのコードの展開が実に軽妙かつ素敵でして、聴く者も、弾く者も、あっという間に曲の世界に引きずり込まれていくのです。
ベース担当の私も、様々なアイデアが湧いてくる曲でした。

この曲を初めて弾いたのは、高校一年生の秋ごろだったと思います。
一学年上の、ギター担当・Sさんが、軽音楽サークルの部室に「この曲を演ろうよ」と譜面を持ってきました。

譜面を見た私の第一印象は、「不思議な曲だなあ」
何せ、メロディーが一つの音の連続なのですから…
(;^_^A

しかし、恐る恐る演奏を始めると、この曲の持つ魅力に、のめり込んでしまいました。

こんな曲を作ってしまうアントニオ・カルロス・ジョビンは、紛れもない天才だと思いました。
アントニオ自身は、「あの曲は、鼻歌みたいなものだよ」と言うかも知れませんが。
--------

この曲は、ジャズやボサノバの大勢のメジャーなアーティストが取り上げています。
でも、YouTubeで探してみた中で、私が一番気に入ったのは、ホームビデオで録られたデュオのものです。
それをご紹介します。
One Note Samba

--------

なお、この曲の譜面をくださったギターのSさんは、国際線のパイロットになりました。

大学受験で、大岡山方面の国立一期校を受けて失敗。
早稲田の理工学部には現役合格されたのですが、「何だか気が乗らないんだよね…」と、宮崎の航空大学校に進学されてしまったのです。
同じ軽音楽サークルで同学年のサックス担当・Yさんが、同じ志望校に現役合格していたので、そのことが少しショックだったのかも知れません。

航空大学校は、秋から新学期が始まるという学校とのことで、高校卒業から半年間、手品師の助手という珍妙なアルバイトをしていらっしゃいました。
いったい、何処から探してきたバイトなのやら…
(*^_^*)

ギターがとても巧くて、ちょっとユニークなS先輩でした。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする