2月中旬、それはおよそ3年ぶりのことだった。
夜中、娘がうぬうぬ動いている。
「ん?どした?」
額に触れると熱がある。
夕方まであんなに元気に外遊びしていたのに。
風邪?インフルエンザ?
翌日は祝日…様子を見ていたけれど
高熱にうなされているので
夜間急患に駆け込むと
猛威をふるっていたA型インフルだった。
隔離部屋となる余分な部屋もなく
寝起きを共にせざるを得ない私は
看病の間マスクを二重にし、
1時間に5分の換気を欠かさず…と
ひやひやしながら過ごす。
幸い感染することもなく
やっといつもの日常が戻ってきた。
…と、その数週間後、
今度は発熱を伴う中耳炎になってしまった。
初めてかかる病…甘くみていたら、
何のなんの完治するまでは大変で、
親が参ってしまいそうに…。
でも、隣でスヤスヤと眠る娘を見て
思うのだった…もしかしたら、もしかしたら、
「もっとわたしを見て!」
ということだったのかな…と。
長い間…そう、本当に長い間、
特に仕事から離れてからは
グーッと自分の身体に気持ちが向いていた。
ごくまれに目の前の手仕事に
ふっと身体のことを忘れられると
「あ、久しぶりだ、この感覚。
そうか、いつもこうだったんだ」
と思うほど"いつも"から遠ざかっていた。
そんな私を娘はどう感じていたのだろう。
『お母さん、病気がなおったら
たくさんたくさんあそぼうね!大好きだよ』
そんな手紙をそっと置いてくれたり、
ギュッと抱きしめてくれたり…。
お母さん、元気になるよ!!
☆私は病気ではないけれど
子供からみたらやはり病人なのだ☆