『死なないつもり-横尾忠則-』というタイトルに、
ん?でもこの人もう80だよね…と手に取った新書。
パラパラとめくって
"無心より無頓着"という言葉に引きずられた。
家事をしながら、
稽古事に付き添いながら、
娘の相手をしながら、
頭もじゃもじゃ、
鋭く何かを見据えているような、
一方で見切ってしまってボワンとしているような
著者を思い浮かべながら読んだ後、
体内で絡んでいた糸がスーッと
ほどけた感じがした。
-物事に対して執着しない。
理屈をこねたり、意味を求めたりしない。
そんなことどっちでもいいじゃないか、
というようにこだわりをできる限り減らす。
気になることをできる限り減らしていく。
-創造は時間を止めるのです。
創造には寿命がありません。
-老齢になると自然に欲望も執着も消えて、
好きなことだけが残っていく。
隠居の本当の意味は好きなことで忙しくすること。
-病気や怪我はつらいけれど、
そこから少しずつ回復へと向かう道のり、
兆しは、一つの希望になる。
-子どもは目的を持って物事に当たらないし、結果も考えない。
今やっていること自体が目的。
(略)常に初心で見て、結果を考えずに
そのこと自体を楽しむこと。
そして好奇心を持ち続けること。
これが創造の必要条件です。
-そもそも子どもは親の思い通りにならないものですよ。
魂が違うから。親からDNAは受け継いでいるけれど、
魂はそうじゃない。それぞれが独自の魂遍歴をして、
この世に生まれてきている。
本の覚え書きとして、
これからも残していこうと思います。
☆来年もまた…☆