日曜日、剣道の稽古が終わって整列している時、
娘の後ろ姿が震えていた。
隣の友達が私を振り返り、泣いてるよのサイン。
うん、分かっているよ。何でか…も察しがついた。
周りで居残り稽古が始まっても
娘はまだしゃくりあげて泣いている。
打突が痛ったわけではない。
ある先生の言わんとすることが
何をどう直したらよいのか分からなくて混乱しているのだ。
今に始まったことではなくこれまで何度も涙した。
他の子供達はうまく流している。
でも、それができない。
いつもは「気になさらないで下さい」
と言っていた私も今回は真意を伝えてしまった。
良かったのだろうか…
悶々としている時に娘を心配したある先生がおっしゃった。
「教え方はね、人によって違うのは仕方ないんだよ。
それを伝える力の差もある。
〇〇先生はそれは低いかもしれない。
でもね、社会に出たらそりゃあ色んな人がいる。
今、剣道を通じてそういうことを学べる…いいことだよ」
いつも稽古の様子を穏やかに見守り
必要な時にスッと指導され、引き際も美しい先生。
教士であるから…ではない、
その方の人間性が言葉からも感じられて
貴重な時間となりました。
☆「剣道は“美”ですから」が先生の口癖☆