『あこがれの母の字』
私が書道を始めたいと思ったきっかけは、母の字です。
母は字がとてもきれいだったので、
いつも字を書いている所を見ていました。
私が、「どうしてそんなに字が上手なの?」と聞くと、
母は、「書道をやっていたからね」と答えました。
私は、書道でこんなに字が上手になるんだ!とびっくりしました。
3年生の時に書道教室にはいって、
毎週母に書いた字を見せると、必ずほめてくれます。
学校でも、ろう下にならんだ書道の作品で、私の作品の前で
「いいなぁ 私もこんなに字が上手になりたい。」
そうみんなが言ってくれて、とてもうれしいです。
母は高校生位で書道を辞めて、とてもこうかいしていました。
だから私は大人になっても書道を続けられればいいと思います。
(原文ママ)
これは娘が小4の時に
書道の月刊誌(手本が掲載されている教科書)に
寄稿した文である。
私はそのことを全く知らされていなかったので、
掲載された今月号の誌面を読み進めるうちに、
涙が出そうになった。
娘は照れくさそうに言い訳めいていたけれど、
"字"が繋ぐ何かの力さえも感じて、
頬がポッと染まるくらいとても嬉しかった。
…ありがとう…。
☆2018 夏・ハウステンボス☆