お盆の時期に まだ見ぬ、ツリシュスランが咲くと知ってから、
ずっと会いに行きたいと 時期を狙っていました。
台風7号が通りすぎ、飛ばされていないか心配でしたが、
山友さん3人で花詣!
(3人ともまだお目にかかったことがないので
少々気合も入っています?!)
朝方から雨が降り、予報では昼間は曇り空の一日と
心配なお天気でしたが、雨に降られることなく会いたいお花に
会うことができました。
早朝自宅を出て、南海高野線、極楽橋でケーブルに乗り、
高野山駅からバスで奥の院口に10時半到着。
自宅から4時間半かかりました。
バス停、奥の院口から参道へ入ります。
お墓が並ぶ参道をてくてく、、、、。
さすがに苔むしたお墓が多いです。
早々、墓石にぶら下がったツリシュスラン発見。
墓石周りを、私たちは
「すみません、少し入らせてください、、」と
墓石前で謝りながらウロウロ、、、。
正面から、、、。
少しズームしてみると、、、。
産毛もあるようで、、、
一つ一つのお花の中の紅色がアクセントかな?
苔むした墓石の布団の上に着生。
日本のシュスラン属で 着生種と言われるのは
このツリシュスランだけとか、、、、。
ブラ~ンとこんな感じでぶら下がり、、、。
横から見るとホント 釣針の様、、、。
茎は垂れて、花の付くところで曲がっています。
ここはたくさんのツリシュスラン。
高野山参道にある、ご立派な大杉には
ツリシュスランが多く着生しているらしく、
強風などにあおられて、苔むした墓石や、灯篭、鳥居などに
落ちて着生するらしいです。
墓石だけではなく、苔むした、古~い鳥居や、
灯篭、五輪塔などによく見ると着生しています。
本来は高いところに着生しているらしいですが、
こんなに近くで見ることができるのは珍しいとか、、、。
葉っぱはアケボノシュスランに少し似ています。
アケボノシュスランの葉っぱを細長くした感じかシラン??
苔むした切り株の空洞にまでお地蔵様が鎮座。
緑の中にオレンジ色のキノコ!
目立ちます~。
アカヌマベニタケかな?
トンボソウも会えたわ~。
プチ群生地もありました。
アオフタバランはこの一本だけにしか、出会えなかった。。
ムラサキホウキタケのキノコも
苔むした場所でちらほら、、、、。
赤いかわいいこの子は
ツルアリドウシの果実かな?
お花を求めて歩いていると
お腹もすいたので、ランチタイム。
今日は3人とも精進料理頂きました。
(ごま豆腐美味しかったです。)
さて、会いたかったお花の一つには
会えたのですが、もう一つ会いたかったお花があります。
お腹を満たした後も奥の院をウロウロ、、、。
歩いていると 何やらしゃがみこんで写真を撮っている二人ずれの方が、、、。
お声をかけると、
一人はなんと植物学の先生らしくもう一人の方も
植物に大変詳しいお方の様、、、。
お話を伺っていると
面白く教えて下さいました。
これはここに多く咲いている、八重のキツネノボタン。
なんと花びらが11枚?
教えてもらい気が付きました~。
(ふつうは5枚だったかな?
ここには6枚、10枚もあり、、、、。)
こんなキツネノボタンは初めて見ます。
花は普通に見かけるキツネノボタンより小さいです。
背丈も10㎝位と低かったです。
横から見ると、、、。
こちらはクラマゴケと
教えて頂きました。
名前から 苔の仲間かなと
思ったのですが、シダのお仲間だとか、、。
こちらのシダ植物は
イワトラノオと教えてもらいました。
オカトラノオ、ヌマトラノオは
知っていますが、シダ植物で
このような名前が付いているのですね~。
出会った方に、ぜひヤマジオウに会いたかった事を
伝えると 時期が遅いかもしれないが、
まだ咲き残りがあるかもしれないと
花が咲く場所まで案内頂きました~。
咲き残りがあったのですが、
撮影するには
これが限界かな~。
山友さん二人はスマホのカメラで
とてもきれいに撮影されていたのですが、
私が持参したカメラではうまく撮れず、、、。
(マクロレンズでズームの仕方が
よくわからなかったのもあり、、。)
もう花は終りこのような花後が多かったです。
来年に期待しましょう。!!
こちらは ハシカグサと教わりました。
なんでも名前の由来は 病気のハシカと関係があるそうな、、。
病気に効くのではなく、葉っぱが古くなると、
麻疹の症状のように
ポツポツと赤褐色に変わるのでそのような名前が付いたとか、、、。
花は米粒くらいで
とても小さいですが、よく見るとかわいいです。
教えて頂き、今日初めて知りました。
こちらはヤマシブレの果実です。
段々と黒色に熟していくようです。
このかわいい蕾は
ツルニンジン(ジイソブ)の様、、、。
バアソブと違うようです。
ジイソブとバアソブの違いを
今度確認しておきましょう。
こちらは小さめのミゾホオズキ、
アップにしましたが、これも
キツネノボタン同様小型です。
(この辺りの環境の影響??)
こちらはオカメザサと教えてもらいました。
竹の一族一種、ササと名前が付くようですが、
竹だそうです。日本に自生する竹で、
最も低いそうで、枝に直接葉っぱが付くようです。
目にする植物の事をたくさん
お話下さるのですが、頭の悪い私は
一度に覚えられません、、、。
30分くらい、辺りをを同行していただき
いろんな植物を教えて頂きました。
牧野博士のようにとても植物が
お好きだとお見受けいたしました。
まだまだこれから散策されるようですが、
私達はまた4時間かけて帰らないといけないので
お礼を言ってお別れ、、、、。
バス停、奥の院口に向かってまた参道を戻ります。
奥の院には多くの戦国武将たちも
眠っていらっしゃいますが、
お花を求めてうろうろしている私たちを見て
笑ってくださっているでしょうか、、、。
バスで再び奥の院口から高野山駅、
極楽橋に戻り、難波行きの電車待ちの間に
駅を出てぶらり、、、。
この赤い橋を渡ると、
この様な看板が、、、。
ここからも歩いて高野山へ登れます。
極楽橋から女人堂までの高低差300mを登って行く道。
また世界遺産に登録されている道だそうです。
機会を作って、この極楽橋から
春か秋に歩いて見たいものです。
(女人堂まで1時間くらいで歩けるそうな、、、。)
お盆過ぎて、平日にもかかわらず、
観光客も多く、また外国人も多く見かけました。
私達はお花探しが目的で
ゆっくりと観光気分ではなかったのですが、
会いたいお花に出会え、
運よく植物の先生にも出会えて
会いたいお花が咲く場所を
教えてもらう事が出来て山友さんと
ラッキーだったね~喜んでいました。
先日来より、とんでもないことが起きて
気分はへこみがちでしたが、
少し持ち直しました。
途中で出会った植物の先生?
どうもありがとうございました。
それにしてもお盆が過ぎても
このムシムシした暑さはからだに堪えます。
体調に気を付けて、、、。
最後までお付き合いありがとうございました。