フロリダは水と森の州。オーランドの空港上空から見えたたくさんの湖や池、そして緑はとてもきれいでした。この燃えるような緑を見てると、緑がない世界はなんて悲しいのだろう(前回のアリゾナと比べて)って思います。
「小鹿物語」という話を知ってますか?昔アニメで日本で放送されてました。フラッグという名のバンビとアメリカの少年の悲しい結末のお話です。私はこの話が大好きでした。あの土地の舞台がこのフロリダです。どんなところか想像できたでしょうか?
フロリダは大西洋とメキシコ湾・カリブ海に突き出た半島で、周りを海で囲まれたせいで水が豊富です。川もたくさんあってここに野生の『ウェストインディアン・マナティー』が住んでるのです。マナティーは海牛類といって、海に住むジュゴンと親戚。三重の鳥羽水族館でしたっけ?この両種が二つ同時に見れる珍しい水族館が日本になります。もし三重に行く機会があったら、ぜひ訪れてほしい場所のひとつです。ジュゴンはちなみに日本にも生息していて、沖縄県の海で発見されます。一方マナティーは川にすむ動物。アフリカとアメリカに居ます。そのうちフロリダのマナティーはスピードボードのスクリューによる被害で一時期日本でも話題になりました。このマナティーが冬の間暖かい泉を求めて、フロリダの西海岸にあるホモッサ・スプリングとクリスタルリバーというところに集まってきます。この両場所では年中マナティーツアーを各ダイビングショップが行ってます。シーズン12-2月の真冬ですが、少しの希望を抱いて参加してみました。ぜひ野性のマナティー見てみたいですもん!
さて、J子とオーランドで別れた後私は空港でレンタカーを借りました。そこからクリスタルリバーまでは2-3時間。ターンパイクという有料道路で向かいます。途中にフロリダのオレンジのお店がたくさん出てきて、フレッシュオレンジジュースとオレンジをいくつか買いました。とっても甘くておいしい。オレンジというとカルフォルニアっていうイメージが日本ではあるのですが、フロリダも州のナンバープレートに用いられてるくらいですから有名なみたいです。
さて、宿は「ベストウェスタン・クリスタルリバー」。ここは私が予約してたダイビングショップに一番近いモーテルで、少しレベルが上のクラスのモーテルなのですが、さすが泊まり心地は抜群でした。マナティグッズを売る売店もあったりして。
次の日の朝5時におきてダイビングショップに向かいました。せっかくの素敵なホテルをギリギリまで使えないのが悲しい。けどマナティ・ツアーの集合が6時15分だったのです。さすがに眠―――い!まだ真っ暗です。ショップでチェックインを済ませ、ダイビングスーツとシュノーケルを借りて着込みます。参加者は30人ほど居ました。3つのグループに別れ、私のグループは家族のグループ2組と一緒でした。ガイドはクリスという中年の白人女性。7時ぐらいに出発。ショップはクリスタルリバーのキング・ベイという場所にあり、キングベイからクリスタルリバーへと繰り出します。真っ暗な空が徐々に明るくなってきました。しかしこの日のお天気はちょっと微妙。雲が多くて少し肌寒い。湾から運河のようにクリスタル・リバーがあちこちに入り組んでます。その中を船が進んでいく。運河の周りには船付きの家がたくさん並んでます。水はすごくきれいで澄んでます。クリスタル・リバーといわれるのも納得。と、行き止まりの運河の手前でマナティー2匹発見。どうやら親子みたいですが、身動き一つせず寝てるみたいです。基本的にツアーはマナティーの生活の邪魔をするようなことはしません。こういうときはそっとしておくのが普通で船もそのままと通りすぎました。
マナティーはとても大きい哺乳類で、近い動物はなんとゾウなのです。マナティーの顔、よく見るとゾウさんにそっくりです。彼らはベジタリアンで藻など食べて生活してます。性格はとってもおとなしくてあだ名は「Gentle Giant」(=紳士的な巨人)です。そしてけっこう好奇心がいっぱいの動物で、人間がダイビングしてると寄ってきたりもします。そういうときマナティーの顎の下のあたりをくすぐるように優しく触ると逃げないそうです。逆に手を上げたりおいでおいでのように腕を振ると、これマナティーを殴る行為とみなされて逃げられてしまうそうな。(以上ガイドさんの説明から)
そんな訳で次に運河をさまようことしばらくして、ガイドさんが移動中のマナティーを発見。親子連れで6人のグループ。船を止めてガイドさんが川に入り、マナティーにコンタクトを取ります。私達は船の上からマナティーを見てました。大きな体のマナティーが4体に小柄な子どもが2匹、みんな体を寄せ合うように泳いでいました。みんなキングベイのほうに向かって泳いでます。クリスが追いかけるとマナティー達が急に船のほうに戻って来ました。船のブイや階段や紐にへばりついて遊んでます。マジかで見るマナティーはすごーく大きくて、とてもかわいらしい。巨大でのんびりした印象なのに、泳いでる時はすいすいあの巨体を動かしてて優雅だ。しかし、マナティーはまたしばらくすると再びキングベイに向かって行ってしまった。もしこの場所でしばらく留まってくれたら一緒に泳ぐことができたのに、残念だ。
それからまた2時間ばかり運河やキングベイを回ってマナティーを探したのだが結局見つからなかった。マナティーと一緒に泳げるかと思ってたので、とても残念だ。しかし最後にガイドさんが泉が湧き出てる場所に連れて行ってくれた。それは運河の奥に5Mほどの隙間からたくさんの水があふれ出てる場所があって、そこを遡っていくと泉に着いた。とても水がきれいでシュノーケルで泉のそこまで覗くことができる。地面から泡や渦巻きのようなものが見え、そこから水が湧き出しているものと思う。ここで30分ぐらい私達はシュノーケルを楽しんだ。かわいいお魚もたくさんいて、蟹まで見つけてしまった。この泉はほんとにきれいで驚いた。その後再びマナティーを探しにキングベイに出たら最後の最後で2,3頭の群れを発見。これも船を止めてクリスが接触をしようと潜ったのだが、マナティー達は止まらずに行ってしまった。残念。しかし最後にまたマナティーに会えてよかった。やはり春のこの時期になるとなかなかたくさんのマナティーに会うのは難しいみたいだ。一緒に泳ぐのが(あわよくば触りたかったのだが)夢だったのだが、野生動物はやっぱり簡単にはいかないなぁと久々に実感しました。大学時代にこの手の経験は散々したのですけどね。。。
その後ショップに戻り解散だったのですが、クリスが水中ビデオカメラで写したマナティーや私達の泳ぎの映像をコピーしてDVDでくれました。素敵な旅の思い出ができたなぁ。DVDで見るマナティーは水中の姿がよく映っていて船の上から見るのとは全然違っててかわいらしいです。
その後オーランドに戻るまで3時間ほど時間があったので、クリスタルリバーから20分ほど南にあるホモッサスプリングス州立動物公園へ行った。ここではマナティーを放し飼いのような状態で飼ってるので、絶対見ることができる。ホモッサスプリングを一部横切って作られた動物園のような場所なのである。ここは入り口から動物が居る場所まで船で行くことができる。入場料さえ払えばツアーのように船にガイドが乗って色々説明してくれる。森の中の川を登っていきながら、フクロウやサギなど色々見れて面白い。
さて15分ほどで園内の入り口に船が着いた。ここではマナティーのほかにもカバやワニなど色々あるが、まずはマナティー。ずんぐりと大きな体をしたマナティーが橋のたもとなどでグーグー寝ている。寝ながら時々息つぎのため地上に鼻を突き出し、また潜る。カバみたい。。。奥にもマナティプールがあって、これはみなホモッサスプリングと繋がっててマナティーは自由に移動できるように見える。このプールで餌付けされてるマナティーがいる。なんとニンジンを食べてるのだ。マナティーってニンジン食べるのだ?!ってちょっとびっくり。器用にもぐもぐ噛み砕いてる。水中のマナティーを見れるようなものが作られていて泳ぐマナティーも見れた。のんびり、泳ぐマナティー気持ちよさそう。腹ばいになったり、、、プールの中をウロウロ。やっぱり野生とはちょっと動きが違う。この後ボランティアさんの教育プログラムがあって、マナティーはボランティアさんの合図で寄ってくるのだ。よくしつけられててこれまたびっくり。
マナティーを堪能した後はオーランドへ一路戻る。さよならマナティー。私はこの後、マイアミへと飛行機で飛びました
お世話になったダイビングショップのHP
http://www.birdsunderwater.com/
ベストウェスタンのHP
http://crystalriverresort.com/
「小鹿物語」という話を知ってますか?昔アニメで日本で放送されてました。フラッグという名のバンビとアメリカの少年の悲しい結末のお話です。私はこの話が大好きでした。あの土地の舞台がこのフロリダです。どんなところか想像できたでしょうか?
フロリダは大西洋とメキシコ湾・カリブ海に突き出た半島で、周りを海で囲まれたせいで水が豊富です。川もたくさんあってここに野生の『ウェストインディアン・マナティー』が住んでるのです。マナティーは海牛類といって、海に住むジュゴンと親戚。三重の鳥羽水族館でしたっけ?この両種が二つ同時に見れる珍しい水族館が日本になります。もし三重に行く機会があったら、ぜひ訪れてほしい場所のひとつです。ジュゴンはちなみに日本にも生息していて、沖縄県の海で発見されます。一方マナティーは川にすむ動物。アフリカとアメリカに居ます。そのうちフロリダのマナティーはスピードボードのスクリューによる被害で一時期日本でも話題になりました。このマナティーが冬の間暖かい泉を求めて、フロリダの西海岸にあるホモッサ・スプリングとクリスタルリバーというところに集まってきます。この両場所では年中マナティーツアーを各ダイビングショップが行ってます。シーズン12-2月の真冬ですが、少しの希望を抱いて参加してみました。ぜひ野性のマナティー見てみたいですもん!
さて、J子とオーランドで別れた後私は空港でレンタカーを借りました。そこからクリスタルリバーまでは2-3時間。ターンパイクという有料道路で向かいます。途中にフロリダのオレンジのお店がたくさん出てきて、フレッシュオレンジジュースとオレンジをいくつか買いました。とっても甘くておいしい。オレンジというとカルフォルニアっていうイメージが日本ではあるのですが、フロリダも州のナンバープレートに用いられてるくらいですから有名なみたいです。
さて、宿は「ベストウェスタン・クリスタルリバー」。ここは私が予約してたダイビングショップに一番近いモーテルで、少しレベルが上のクラスのモーテルなのですが、さすが泊まり心地は抜群でした。マナティグッズを売る売店もあったりして。
次の日の朝5時におきてダイビングショップに向かいました。せっかくの素敵なホテルをギリギリまで使えないのが悲しい。けどマナティ・ツアーの集合が6時15分だったのです。さすがに眠―――い!まだ真っ暗です。ショップでチェックインを済ませ、ダイビングスーツとシュノーケルを借りて着込みます。参加者は30人ほど居ました。3つのグループに別れ、私のグループは家族のグループ2組と一緒でした。ガイドはクリスという中年の白人女性。7時ぐらいに出発。ショップはクリスタルリバーのキング・ベイという場所にあり、キングベイからクリスタルリバーへと繰り出します。真っ暗な空が徐々に明るくなってきました。しかしこの日のお天気はちょっと微妙。雲が多くて少し肌寒い。湾から運河のようにクリスタル・リバーがあちこちに入り組んでます。その中を船が進んでいく。運河の周りには船付きの家がたくさん並んでます。水はすごくきれいで澄んでます。クリスタル・リバーといわれるのも納得。と、行き止まりの運河の手前でマナティー2匹発見。どうやら親子みたいですが、身動き一つせず寝てるみたいです。基本的にツアーはマナティーの生活の邪魔をするようなことはしません。こういうときはそっとしておくのが普通で船もそのままと通りすぎました。
マナティーはとても大きい哺乳類で、近い動物はなんとゾウなのです。マナティーの顔、よく見るとゾウさんにそっくりです。彼らはベジタリアンで藻など食べて生活してます。性格はとってもおとなしくてあだ名は「Gentle Giant」(=紳士的な巨人)です。そしてけっこう好奇心がいっぱいの動物で、人間がダイビングしてると寄ってきたりもします。そういうときマナティーの顎の下のあたりをくすぐるように優しく触ると逃げないそうです。逆に手を上げたりおいでおいでのように腕を振ると、これマナティーを殴る行為とみなされて逃げられてしまうそうな。(以上ガイドさんの説明から)
そんな訳で次に運河をさまようことしばらくして、ガイドさんが移動中のマナティーを発見。親子連れで6人のグループ。船を止めてガイドさんが川に入り、マナティーにコンタクトを取ります。私達は船の上からマナティーを見てました。大きな体のマナティーが4体に小柄な子どもが2匹、みんな体を寄せ合うように泳いでいました。みんなキングベイのほうに向かって泳いでます。クリスが追いかけるとマナティー達が急に船のほうに戻って来ました。船のブイや階段や紐にへばりついて遊んでます。マジかで見るマナティーはすごーく大きくて、とてもかわいらしい。巨大でのんびりした印象なのに、泳いでる時はすいすいあの巨体を動かしてて優雅だ。しかし、マナティーはまたしばらくすると再びキングベイに向かって行ってしまった。もしこの場所でしばらく留まってくれたら一緒に泳ぐことができたのに、残念だ。
それからまた2時間ばかり運河やキングベイを回ってマナティーを探したのだが結局見つからなかった。マナティーと一緒に泳げるかと思ってたので、とても残念だ。しかし最後にガイドさんが泉が湧き出てる場所に連れて行ってくれた。それは運河の奥に5Mほどの隙間からたくさんの水があふれ出てる場所があって、そこを遡っていくと泉に着いた。とても水がきれいでシュノーケルで泉のそこまで覗くことができる。地面から泡や渦巻きのようなものが見え、そこから水が湧き出しているものと思う。ここで30分ぐらい私達はシュノーケルを楽しんだ。かわいいお魚もたくさんいて、蟹まで見つけてしまった。この泉はほんとにきれいで驚いた。その後再びマナティーを探しにキングベイに出たら最後の最後で2,3頭の群れを発見。これも船を止めてクリスが接触をしようと潜ったのだが、マナティー達は止まらずに行ってしまった。残念。しかし最後にまたマナティーに会えてよかった。やはり春のこの時期になるとなかなかたくさんのマナティーに会うのは難しいみたいだ。一緒に泳ぐのが(あわよくば触りたかったのだが)夢だったのだが、野生動物はやっぱり簡単にはいかないなぁと久々に実感しました。大学時代にこの手の経験は散々したのですけどね。。。
その後ショップに戻り解散だったのですが、クリスが水中ビデオカメラで写したマナティーや私達の泳ぎの映像をコピーしてDVDでくれました。素敵な旅の思い出ができたなぁ。DVDで見るマナティーは水中の姿がよく映っていて船の上から見るのとは全然違っててかわいらしいです。
その後オーランドに戻るまで3時間ほど時間があったので、クリスタルリバーから20分ほど南にあるホモッサスプリングス州立動物公園へ行った。ここではマナティーを放し飼いのような状態で飼ってるので、絶対見ることができる。ホモッサスプリングを一部横切って作られた動物園のような場所なのである。ここは入り口から動物が居る場所まで船で行くことができる。入場料さえ払えばツアーのように船にガイドが乗って色々説明してくれる。森の中の川を登っていきながら、フクロウやサギなど色々見れて面白い。
さて15分ほどで園内の入り口に船が着いた。ここではマナティーのほかにもカバやワニなど色々あるが、まずはマナティー。ずんぐりと大きな体をしたマナティーが橋のたもとなどでグーグー寝ている。寝ながら時々息つぎのため地上に鼻を突き出し、また潜る。カバみたい。。。奥にもマナティプールがあって、これはみなホモッサスプリングと繋がっててマナティーは自由に移動できるように見える。このプールで餌付けされてるマナティーがいる。なんとニンジンを食べてるのだ。マナティーってニンジン食べるのだ?!ってちょっとびっくり。器用にもぐもぐ噛み砕いてる。水中のマナティーを見れるようなものが作られていて泳ぐマナティーも見れた。のんびり、泳ぐマナティー気持ちよさそう。腹ばいになったり、、、プールの中をウロウロ。やっぱり野生とはちょっと動きが違う。この後ボランティアさんの教育プログラムがあって、マナティーはボランティアさんの合図で寄ってくるのだ。よくしつけられててこれまたびっくり。
マナティーを堪能した後はオーランドへ一路戻る。さよならマナティー。私はこの後、マイアミへと飛行機で飛びました
お世話になったダイビングショップのHP
http://www.birdsunderwater.com/
ベストウェスタンのHP
http://crystalriverresort.com/