BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
読んだ本や見た映画、食べた料理、旅先、育児や日常のことなど、趣味をつらつら語ります

レインツリーの国

2013-10-03 11:57:55 | 読書感想文
阪急電車以来の有川浩の作品を読みました。
今更ですが、作者は女性だったんですね。
なんとなく男性かと思っていましたが。
久々の恋愛小説です。
内容的に切ない話しかなぁと思ったら、
非常に読みやすくテンポがあって軽~く読めました。
初めはブログで知り合ってメール交換して、
そのうち会いたくなって、、、
ここまではありがちな展開なんですが、
会ってからが面白かった。
会うまでもどきどきワクワクしたけれど、
メールと実際会ったときのギャップにとまどったり、
「なんでなんだ?」ってお互いの気持ちをぶつけ合うメール文章が面白かったです。
聴覚障害者って私の周りではいなかったので、
この小説でいろいろ知ることが出来てよかったと思います。
障害をもつ人の気持ちがわからないとか、
健聴者の勝手な思い上がりとか、
すごく複雑でちょっと普通の恋愛とは違うような感じもしましたが、
ラストはなんかすがすがしかったです。
ヒロインがコンプレックスの塊みたいな感じでしたが、
むしろ男性主人公がイイ人すぎて、「こんな人ほんとにいる?」って思ってしまう。
関西弁だから余計そう感じるのか、なんともうらやましい男ぶりです。
○レインツリーの国 有川浩