関西の旅行記も今日が最終回。
旅行もそうだけど、
旅が終わって日常に戻ってからもあっという間に月は流れるのね。
さて、平等院の後、宇治からひと駅の黄檗駅へ移動。
駅から徒歩5分の黄檗宗萬福寺を訪れました。
このお寺はインゲン豆で有名な中国の僧「隠元」さんが開いたお寺です。
聞きなれない黄檗宗という宗派で、お寺も中国様式。
平等院に比べると人が少なくて、静かでとても落ち着いていたのでとても気に入りました。
ぐるりと渡り廊下があって、心地よい風が吹いてました。
ここの有名な布袋さんの像は貸し出し中で見れなかったのが残念。
ちなみに入口にある門の屋根の上の瓦に鯱みたいなものが見えますが、
正しくは「摩伽羅(マカラ)」です。
女神の乗り物でガンジス川にいるワニだそうです。
ここに来たのは、お昼に有名な普茶料理を食べるためです。
あらかじめ予約しておいたので、入口で確認してもらい、
すぐに食べれるということで案内してもらいました。
普茶料理は中国式の精進料理です。
「普茶(ふちゃ)」とは「普く(あまねく)大衆と茶を供にする」という意味だそうです。
なんでお茶を飲みながら味わいました。
通常はコース料理なのですが、なんせとても高いので私たちはお弁当にしてもらいました。
それでもお弁当とは言え、一人3000円はするのです。
この中に代表的な普茶料理が詰められています。
おなじみ胡麻豆腐にお野菜の天ぷらなど。
意外だったのが梅の天ぷらがありました。
甘くて美味しかったです。
インゲン豆の和物もさすがにおいしい。
あと煮物のしいたけが味が沁みててこれまたうまかったな。
お腹がいっぱいになったところで、
万福寺の中を見て回りました。
↑これは魚の形をした魚梆(かいぱん)が吊るされています。
時を報せる法具なんですが、木魚の原型となったやつです。
叩いたところが色が違って凹んでいくみたいです。
今でも現役で使われています。
古いのが寺内の美術館にあるのですが、すごい凹みがハンパなかったです。
日本のお寺で見る木魚はだいぶ違いますね!
あと↑韋駄天がかっこよかった!
もともとバラモン教の神様で足が速いことで有名なお方です。
やっぱり中国式なのか衣装が豪華で菩薩並み。
周りを金網で囲われてるんですが、
あまりの色男で夜な夜なお寺を抜け出しては艶っぽい遊びをするので閉じ込められている、、、
というのですが、なんかそれも日本のお寺じゃありえない設定だね!
こんな美男子な仏像はそうはないので会いにいく価値アリです。
そんなこんなで万福寺を堪能したあとは、
電車を乗り継いで、京都のど真ん中へ!
降りたのが「五条清水」という駅。
ここから歩いてすぐの「六波羅蜜寺」へ。
ここは空也の有名な像があります。
旦那がそれを見たいというのでリクエストにお答えしました。
お寺の模様が鮮やかでとても綺麗です。
最後に私が行きたかった「六道珍皇寺」へ。
今度書きますが、GW行く前にはまった漫画の舞台が京都で、
この六道の話だったので、漫画で紹介されてたこのお寺へ行きたくなったの。
昔から京都でもこのあたりは「六道の辻」と言われ、
あの世とこの世の境と言われてた場所だそうな。
冥界への入口だとか。
なんかすごく漫画的だけど、数百年前の京都ではそれがほんとだったんだよね。
そんな不思議な場所にあるお寺です。
期間限定の地獄絵図が見られて、
ボランティアガイドさんによる六道や地獄に関する説明もあり、
本堂奥にある「黄泉帰りの井戸」も見せていただきました。
めちゃくちゃ深くて大興奮。
ほんと行っておいてよかったと思います。
さて、夜ですが、
そのあとは京都から戻ってきて、
帰りの特急は激混みでだいぶ疲れてしまい、
しばしホテルで休んでから7時に天王寺へ。
ここで大阪人のお友達と再会し、新世界の串カツを食べに行った。
いろいろ迷ったけど店の外観の雰囲気と並んでるお客を見て、
「やっこ」というお店で食べました。
こじんまりした小さな店(カウンターしかない)にあんまり愛想のないおじさん2名が、
ひたすらお客さんのオーダーに従い串を上げる店でしたが、
並んだ(30分以上)だけあって、すごく美味しいお店でした。
壁一面にメニューがあってその中に「長居無用」の文字も。
お客とお店の人の距離が近く、
ほかの客さんの食べてるメニューを見たり、
ちょっと話したり、なかなか居心地は悪くない店だった。
私の旦那に対する言葉にツッコミを入れるお隣席のお客さんとか、
この見知らぬ人にも気軽に楽しめて話できる雰囲気が大阪らしくて、
やっぱり東京よりもあったかいよなぁ・・・と思いました。
そのあと旦那をホテルに返し、
少しの間だったけど、友達と2人でカフェでおしゃべりすることができた。
直で話すのは一年半振りぐらいにあったけど、
なんか時間を感じさせない感じで楽しかった!
なんばにある純喫茶アメリカンに連れて行ってくれて、
そこの特製ミックスジュースを頂きました。
ミックスジュース飲むと大阪に来たぁって思う。
店によって味が違うからなぁ、
ここのはオレンジ強め系でした。
あっという間の関西旅行だったけど、
やはり普段歩き慣れない都会の徒歩生活のせいか、
3日目ともなれば足が棒のようで3泊4日がいいとこだなぁと年齢を感じてしまった。
逆に1週間ぐらいゆっくりステイしたらなれるんでしょうね。
ちなみにこの次の日は朝イチの飛行機で帰るのみでした。
帰りはANAのプロベラ便で景色が素晴らしく、
空の旅を堪能できました。
そんなわけでまた機会があれば大阪へ遊びに行きたいです。