こちらもGWに夢中で読んだ本。
小川糸さんの「ミトン」です。
バルト三国の一つラトビアをモデルとしたルップマイゼ共和国の物語。
ゆったりとした自然と共に生きる素朴でやさしい人々の生活。
お転婆でミトンを編むのが苦手な女の子が、
やがて結婚し愛する夫のために一生懸命ミトンを編む姿に切なくなります。
ミトン一つ一つにその人のその時の思いが詰まっていて、どれ一つとして同じミトンはない。
素晴らしいストーリーでした。
一人の女性のつつましやかな一生が書かれていますが、何か大河ドラマのような感覚に思えます。
本の表装もとてもステキで、実際ラトビアで使われている模様が描かれています。
巻末にはイラストレーターさんによるラトビアの紹介(ミトンの模様の解説まで)もあります。
いつかラトビアへ行ってみたくなりましたね。