![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/9b/366a3373cebaea4db34f27ccd8a6e445.jpg)
昨日に引き続き、清水玲子の漫画をご紹介。
「月の子」は輝夜姫の前作であり、私がLaLaを買い始めた当初連載されてた作品。
読み始めたところが最終回だったので、??な感じでしたが、後日コミックスで読んで見て、その面白かったことといったら![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_uru.gif)
人魚達のお話なんですが、相変わらずパラレルですごい設定です。
アンデルセンの人魚姫(セイラ)の子孫、王子様と人魚の間にできた三つ子が主人公。
人魚の長老はこのセイラの子供が地球を破滅させると予言します。
その過ち(濁った血)を正す(地球を救う)ために純粋な人魚の青年と結ばれねばならない。
この三つ子のうち(見た目は男の子)一名が女性化して、残り二名は女性化した一人を守りつつ、もしも亡くなった場合のスペアなんですね。女性化した一名が死んだ場合に残りのうちどちらか女性化するという・・・なんとも残酷で皮肉です。
物語の舞台NY。名所があちらこちらで出てきます。
地球が滅亡する未来の予言にチェルノブイリの事件も絡んできて、相変わらず少女マンガっぽくないです(輝夜姫よりはましか)。
チェルノブイリ・・・私も当時小学生あたりで「ソ連から放射能が降ってくるよ」と騒いでたのをうっすら覚えてます。今の若い子にはわからないかもしれない。忘れちゃいけないことですよね。この漫画を読んだ人がこの事故について知ってくれるといいなぁと思う。
主人公の三つ子(ジミー・ティルト・セツ)ちゃんはとっても可愛
。
おなじ顔なのに三人それぞれ性格が違ってて、ティルトは勝気、セツは内気、ジミーはのんびり屋・・・かな?
ジミーが他の二人とはぐれ、事故で記憶を失い(?)人間のダンサーであるアートに拾われる。アートと暮らすうちにアートに恋をしてしまい、そこでジミーが女性化してしまう。しかし女性化したジミーはアート(人間)に対して声を出して話すことができなかった。人魚姫そのものです。
一方人魚姫(セイラ)の婚約者の息子であるショナという青年が現れて、もちろん彼は女性化したベンジャミン(ジミーの女性名)に恋をするんですけど。
絵がめっちゃきれいです。輝夜姫も漫画?!というくらいきれいだったんですけど、月の子の場合ファンタジー要素が強いので、絵もロマンチックでやわらかく、かわいらしい。なおかつアートがダンサーなもんで、バレエリーナとかいっぱい出てきて、これは作者の趣味かもしれん、、、と思いました。
キャラクターなんですが、私はセツが一番好きです。控えめでさりげなくショナに嫌味をぶちかますところが大好き(笑)。ふだんおとなしい割りにだいたんな行動をとるとこがいいです。
女性化したジミー=ベンジャミンはとにかくきれいです。一目ぼれするショナの気持ちもわからなくない。
カップルで言えば、主役のアート&ジミーよりも私はショナ&セツが大好きです。ベンジャミンの婚約者だと知りつつ、ショナを好きになってしまうセツのけなげさにはなんだか切なくなりますね。
ショナはけっこう冷たいヤツで、異性人の元彼女とか人魚の彼女も何人か出てくるし、もちろん人間にももてるし、遊び人風情が漂ってて美しいベンジャミンに夢中になるも、結局コイツ顔だけかよって始めは「いけ好かない」感じだったのです。
少年のジミーを愛し、女性化したジミーにとまどうアートの方がまだ好ましいです。
それでもセツと度々接触するうちに、セツの告白もあってか(意外にやるよね、この子)その魅力に惹かれるショナを見るのは面白かったです。しかもベンジャミンと姉妹(兄弟)とは言えセツの外見は男だし。
だからこそ、あの終わりはショックでしたね。
どうして清水漫画はこうもアン・ハッピーエンドなんだろう。
なのに、いいお話なんですよね。。。読み返すと。うん、名作です。
たぶん月の子好きな人は、同じくセツとショナのカップルが好きだと思うんですよ。悲劇を好む日本人の感性にマッチしてるんだからかな。
あと三つ子のもう一人のティルトも影でずっとセツを支えて、彼が一番の悲劇の主人公だと思います。悪役のような存在でしたが(、この人なりにセツを愛し、人魚姫と同じ海の魔女と地球と自分の命の取引をするのですから。
この人こそ、幸せになってほしかったです。
セツがショナに人魚姫は幸せだって語るシーンがあるんですよね。私はあそこが一番好きです。命をかけれるくらい好きな人に出会えてその命=生を全うする。
そういう面で見ると、アンデルセンの童話もただかわいそうなお話ってだけではなく、別の視点で見れそうです。
チェルノブイリ原発事故について(ウキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%AA%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85
「月の子」は輝夜姫の前作であり、私がLaLaを買い始めた当初連載されてた作品。
読み始めたところが最終回だったので、??な感じでしたが、後日コミックスで読んで見て、その面白かったことといったら
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyob_uru.gif)
人魚達のお話なんですが、相変わらずパラレルですごい設定です。
アンデルセンの人魚姫(セイラ)の子孫、王子様と人魚の間にできた三つ子が主人公。
人魚の長老はこのセイラの子供が地球を破滅させると予言します。
その過ち(濁った血)を正す(地球を救う)ために純粋な人魚の青年と結ばれねばならない。
この三つ子のうち(見た目は男の子)一名が女性化して、残り二名は女性化した一人を守りつつ、もしも亡くなった場合のスペアなんですね。女性化した一名が死んだ場合に残りのうちどちらか女性化するという・・・なんとも残酷で皮肉です。
物語の舞台NY。名所があちらこちらで出てきます。
地球が滅亡する未来の予言にチェルノブイリの事件も絡んできて、相変わらず少女マンガっぽくないです(輝夜姫よりはましか)。
チェルノブイリ・・・私も当時小学生あたりで「ソ連から放射能が降ってくるよ」と騒いでたのをうっすら覚えてます。今の若い子にはわからないかもしれない。忘れちゃいけないことですよね。この漫画を読んだ人がこの事故について知ってくれるといいなぁと思う。
主人公の三つ子(ジミー・ティルト・セツ)ちゃんはとっても可愛
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hearts_pink.gif)
おなじ顔なのに三人それぞれ性格が違ってて、ティルトは勝気、セツは内気、ジミーはのんびり屋・・・かな?
ジミーが他の二人とはぐれ、事故で記憶を失い(?)人間のダンサーであるアートに拾われる。アートと暮らすうちにアートに恋をしてしまい、そこでジミーが女性化してしまう。しかし女性化したジミーはアート(人間)に対して声を出して話すことができなかった。人魚姫そのものです。
一方人魚姫(セイラ)の婚約者の息子であるショナという青年が現れて、もちろん彼は女性化したベンジャミン(ジミーの女性名)に恋をするんですけど。
絵がめっちゃきれいです。輝夜姫も漫画?!というくらいきれいだったんですけど、月の子の場合ファンタジー要素が強いので、絵もロマンチックでやわらかく、かわいらしい。なおかつアートがダンサーなもんで、バレエリーナとかいっぱい出てきて、これは作者の趣味かもしれん、、、と思いました。
キャラクターなんですが、私はセツが一番好きです。控えめでさりげなくショナに嫌味をぶちかますところが大好き(笑)。ふだんおとなしい割りにだいたんな行動をとるとこがいいです。
女性化したジミー=ベンジャミンはとにかくきれいです。一目ぼれするショナの気持ちもわからなくない。
カップルで言えば、主役のアート&ジミーよりも私はショナ&セツが大好きです。ベンジャミンの婚約者だと知りつつ、ショナを好きになってしまうセツのけなげさにはなんだか切なくなりますね。
ショナはけっこう冷たいヤツで、異性人の元彼女とか人魚の彼女も何人か出てくるし、もちろん人間にももてるし、遊び人風情が漂ってて美しいベンジャミンに夢中になるも、結局コイツ顔だけかよって始めは「いけ好かない」感じだったのです。
少年のジミーを愛し、女性化したジミーにとまどうアートの方がまだ好ましいです。
それでもセツと度々接触するうちに、セツの告白もあってか(意外にやるよね、この子)その魅力に惹かれるショナを見るのは面白かったです。しかもベンジャミンと姉妹(兄弟)とは言えセツの外見は男だし。
だからこそ、あの終わりはショックでしたね。
どうして清水漫画はこうもアン・ハッピーエンドなんだろう。
なのに、いいお話なんですよね。。。読み返すと。うん、名作です。
たぶん月の子好きな人は、同じくセツとショナのカップルが好きだと思うんですよ。悲劇を好む日本人の感性にマッチしてるんだからかな。
あと三つ子のもう一人のティルトも影でずっとセツを支えて、彼が一番の悲劇の主人公だと思います。悪役のような存在でしたが(、この人なりにセツを愛し、人魚姫と同じ海の魔女と地球と自分の命の取引をするのですから。
この人こそ、幸せになってほしかったです。
セツがショナに人魚姫は幸せだって語るシーンがあるんですよね。私はあそこが一番好きです。命をかけれるくらい好きな人に出会えてその命=生を全うする。
そういう面で見ると、アンデルセンの童話もただかわいそうなお話ってだけではなく、別の視点で見れそうです。
チェルノブイリ原発事故について(ウキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%AA%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85