紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

山のうえから

2006-05-06 23:02:10 | おでかけ
 昨日5日はお昼から半日、夫・娘と共に実家に帰った。地元のお祭りなので里帰り必須、というのが暗黙の了解となっているのだ。
 だがしかし、実家でのんびりするわけでもない。夫は裏山が大好きで、連れ立って私たちも登る。あるいは彼の「採集民族」の血?を全開にして、「タケノコ掘り」に夢中になる。

 実は前日4日、私が仕事に出かけている間、Kちゃんの友達Sちゃんがわが家に遊びに来た。少女ふたりで「すし太郎」を買って卵を焼きスープを作り、お昼ご飯は、初の手作りちらし寿司だったらしい。

 その後、夫は二人を連れて実家の裏山に行き、タケノコ掘りを満喫し、Sちゃんのお家へのお土産だけにとどまらず、Kちゃんの友達の家2軒にタケノコを配り歩いたらしい。あ、その前にとなり町の牧場へ行き、ソフトクリームを食べ、壜入りプリンを購入している。休日はどこの牧場のソフトクリーム(かなりの種類がある)も大人気で、長い行列について、やっとこさで購入できるらしい。牧場でソフトクリーム、というのはこの辺のちょっとした休日の過ごし方かもしれない。それにしても、大変ご苦労さまでしたである。

 話は戻って、前日タケノコ掘りをしたものだから、5日は「洞穴(ほらあな)につれてってー」と夫にお願いされた。「洞穴」というのは「横穴式古墳」のこと。こどもの頃、「洞穴探検ー!」と近所の友達と連れ立ってよく遊びに行った場所だ。中はひんやりしていて、夏場にはもってこいの居場所となる。戦中は「防空壕」にもされていたらしい。

 登りはじめてすぐ、山麓にある古墳に着く。入り口は頭上にひとつ岩があり、その下にぽっかりと暗い穴があいている。しっかりかがみ込まないと入れないくらい狭い。しかし産道のような入り口を這うようにして抜けると、中は大人が立ち上がっても余裕綽々なくらい高くて広い。そして外の暑さが嘘の様にひんやりしている。しかも真っ暗。

 「おかーさん、灯り、あかり!」「懐中電灯もってくるべきやった!」とハイテンションな夫と娘にデジカメを向ける。一瞬の光と写真の様子で、きっちりと切り出された石がきちんと積まれているさまが、よくわかる。その前にはファンキーな父娘。石室があって、その周りを土が盛られているので、入り口の岩以外は、古墳は土の山肌で覆われているのだ。

 その続きで山(20分もあれば充分、こどもでも楽勝で登れる)に登り、頂上にごろごろとある大岩の、一番大きくて見晴らしのいいのに座り、夫はビールを娘はジュースを飲む。私もこども時代はここで、食べたり飲んだりするのが好きだった。なんの変哲も無いゆで卵だって、食べ終わるのが惜しいくらいおいしいのだ。

 しかしたぶんこれって古代、神様を呼んだ磐座(いわくら)みたいだけど・・・神様には大目にみてもらうことにしよう。すみません、たまにお借りしますので。そんな平和でのどかな山頂からの風景。