紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

男前ゲット!

2006-05-23 21:22:35 | お買いもの
 最近KちゃんはJ-POPに凝っている。
突如ラジカセ!(テープとCDが聞ける旧式のオーディオ機器)が欲しいと言い出したのが先月。「TSUTAYA(つたや)に連れてって!」とおねだりしたのが昨日。ほぼ新譜CDばかりを7つばかり借りる。ついでになぜか「朝読書用」として、『生協の白石さん』を買わされる。

 「Kちゃん、知ってる? 〔蔦屋〕(つたや)って、江戸時代の本屋さんの名前やったんやで」と、蘊蓄を披露しながら出口のドアを出ると。がちゃぽんの一個に目が止まった。

「男前豆腐」シリーズのがちゃぽんが、やけに目立っている。「男前豆腐」といえば、昨年フィーバーしたお豆腐関係食品のブランドである。
 しかも最近知ったのだが、「実録男前」シリーズを近くのスーパーで見つけ、昨今贔屓にしている。「実録」ものは京都でつくられたもので、いままでのシリーズより、ずっとお安い。ためらうことなく買い物かごに入れられるのが、うれしい。

 ということで、世間はどうだか知らないが、やっと気安くお付き合いできるようになったマイブームの「男前豆腐」である。これはもう、やらんとあかんでしょーと「男前豆腐がちゃぽん」、やるき満々な私。
 「おかーさん、してもいいけど、早い事ね。私、恥ずかしいし」とKちゃんがささやく。

 100円入れて、ダイヤルを回す。・・・ん? 途中までしか回らない?
返金ダイヤルを回し、やりなおし。これを3回繰り返したら、返金すらできなくなった。おいおいATMの暗証番号じゃあるまいし・・・。100円カムバック!

 仕方なく恥を忍んで店員さんにヘルプを願い出た。見習いの女性店員さんはベテランの店員さんを探してきて、若い男性店員さんの登場となる。慈悲深い彼はがちゃぽんの屋根を、かぱっと外して、「『これ欲しい!』、っていうの、ありますか?」
 私は迷わずすかさず、『風に吹かれて豆腐屋ジョニー』を指名する。

 彼は一生懸命探してくれたが、なかなか見つからない様子だったので、「なければ『やっこ野郎』でもいいですう」と妥協ラインを提示する私。が、根気よく探してくれた店員さんは、ふいに喜びの声をあげた。
「ありましたーっ! これですねっ?」と自分の事のように喜んでくれ、カプセルを差し出してくれる。ゲームの最終章で最強アイテムを手にしたような感激。「これです! これ!」

 始終恥ずかしそうに佇んでいた娘を尻目に、ご機嫌な♪おかーさんは、意気揚々と引き上げたのでした。