紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

マタニティブルーだった。

2006-05-11 00:23:43 | ラジオ
 実は第1子を産んで1年くらいは、どんどんブルーな日々だったことを、今日ふと思い出した。マタニティブルーというやつである。

 新生児育児で寝不足が続き、育児に追われて食事や家事の時間もままならず、ほとほと参ってしまった。どん底なキモチの中で、心理学や心の持ち方の本を読みあさっても拉致があかず途方に暮れた。

 1年たったとき、子どもはこんなに成長したのに、私は「じり貧」じゃないか!と突如、情けなさとパワーが噴出した。とにかく何かしよう! というわけで、家事をしながらでもできそうな「ながら勉強」をすることに。ラジオでNHK英会話とスペイン語の基礎講座を聞く。勉強の定番である。

 新婚旅行でいったスペインは、夫の希望で決定したので、特に期待はしていなかったが、行ってみて「わーい!」というくらい私にマッチする国だった。そこで「次回」を期待しつつ「スペイン語基礎編」を聞くことにしたのだ。(いまだ「次回」はおとずれないが・・・)

 たまたま聞いた講座の先生は清水憲男先生。ルックスはともかく、スペインの文学や生活、文化への愛に満ちた先生だったし、上品で明るく陽気な声に励まされたので、いきなりファンになってしまった。どれくらい入れあげたかと言えば、後に先生の著書「ドン・キホーテの世紀」という本まで買ったくらいである。(残念ながら、いまだ「まえがき」のみしか読んでいないが) 基礎講座は半年で終了するので、先生が交代してしまわれた時には、やる気半減なくらい気落ちした。

 一方英会話は大杉正明先生。こちらはルックスもそれなりで今はテレビの英会話講座に出演されているファンキーな先生。大がつくファンになった。講座の最初にある小話(むろん英語)の落ちで笑えたときには、とても嬉しかった。めったになかったけど。
 大杉先生とは何年もお付き合いできたが、ついにさよならの時がきてしまった。ちょっとは英語耳になり始めたかも?というところだったのに、ショックのあまり聞くのをやめてしまった。

 家事・育児をしながら20分程度の「ながら勉強」。時間のタイミングが合わず聞き逃したり、ラジオはついてても心ここにあらずだったり、ブレイクの音楽だけ熱心に聞いたりする落第生だったので、もちろん語学を習得するには遠く及ばなかった。
 でも明らかだったのは、とびとびにでも曲がりなりにも続けたことと、いつの間にか底なし沼のようなブルーが消えていたこと。

 もし更年期や老人性の「うつ」になったら、再度ラジオ講座にアタックをかけようと思っている。