2月2日のブログを読んでいただいた方は、もしかすれば、あのインパクトのある看板を覚えておいでかもしれない。(霊験あらたかな)わき水が大人気の御沢神社付近にあるビニールハウスの前の看板。そう、あの、苺に目鼻の「ニコニコいちご」のコワかわいい看板だ。
http://ivory.ap.teacup.com/applet/tanukitei/20060202/archive
今日は午前中、読書会の用事で学校に出向き、ついでにャ潟^ンク持参で御沢神社に寄って、わき水をいただいた。
5月は藤とツツジと紅葉の緑がことさら美しい場所になる。石の七福神の皆さまも、心持ち楽しげにみえる。
その帰り道。「ニコニコいちご」の看板の後ろの駐車場(たぶん)に、1台の赤い軽自動車が止まっていたのを見つけたので、私もつられてその近くに車を停めた。しめたっ! 今日は営業しているかも。
はたして私が車を降り歩き出すやいなや、ビニールハウスの「販売所」から、ひとりの女性が10パック以上はありそうな苺をかかえて出て来たのだ。
預金通帳はとっても心細いけれど、さっき銀行に行ったばかりで財布の中は心強い。意気揚々とハウスに入って行った。
「すみませーん!」
ハウスの中にはいかにも農業従事者然、とした小柄な好々爺がひとり。もう一度、「すみませーん!!」と声をかけると、彼はゆっくりこちらを振り向いた。
その顔!!
彼には申し訳ないが、心の中で小さく爆笑してしまった。
なぜなら彼は、あの看板の「ニコニコいちご」にそっくりだったからだ!!
ということは、彼がいままで秘密のベールに包まれていた「ニコニコいちご」の生みの親である「ヤスさん」なのだろうか? そんなことより、用件を。
「あのー、イチゴは販売されているんですか?」バカみたいな質問だ。
この当然のような問いに、しかし意外にも彼は「あー、あ~、あ・・・」と困惑した表情で言いよどんだ。後で娘にこの話をしたとき、「うれしいけど、かなしいっていうことやね」といったが、まさにそんな感じ。ちょっと泣き笑いのような顔で「あー、あのー、400円のが2パックしかないけど、それでよかったら」もちろん、それでいいです! ほっとしたような表情の「ヤスさん」は看板のイチゴとそっくりな三日月の目をしていた。
でてきたパックは、スーパーならひとつ800円はしそうな大粒で無傷のイチゴだった。しかも「馥郁(ふくいく)たる香り」という言葉をすぐさま想起させるような、さわやかで甘い誘惑の香り。
感激して思わず、「大きいですねえ!」「立派なイチゴですねえ!」といってしまう。「ヤスさん」は、目をますます細い三日月にして、「えっ、そうですか・・・」
うれしくてしょうがないけど、何と言ったものやら、という表情。
2パックを購入して車に戻ると、密室で甘い誘惑の香りにうっとりする。だれかにお裾分けしたいような幸福感で満ちあふれた。そうだ! 文通メル友の読書会友達に1パックあげよう! すぐさま携帯で連絡をとり、待ち合わせ場所を決め、15分後には出会って、イチゴを引き渡すと「お茶」することもなく分かれる。お互い忙しい身の上なので、事前に計画をたててないと、なかなか「お茶やランチ」するチャンスはない。
しかしめったに「お茶」や「ランチ」がなくても、私が彼女に電話した時、「今、わたし、紙魚子さんのブログみてたとこやの~」という偶然が起こりえるような絆で結ばれている。
「ニコニコいちご」は、爽やかでジューシーで甘すぎず、でも誘惑いっぱいな摘みたてイチゴのおいしさでした。
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Kちゃんのハガキ(絵手紙)と「ニコニコいちご」です。絵手紙の文は「どんな物でもたべられるようになります」絵はハエトリソウとハエ。(写真をクリックすると拡大できます)
http://ivory.ap.teacup.com/applet/tanukitei/20060202/archive
今日は午前中、読書会の用事で学校に出向き、ついでにャ潟^ンク持参で御沢神社に寄って、わき水をいただいた。
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5月は藤とツツジと紅葉の緑がことさら美しい場所になる。石の七福神の皆さまも、心持ち楽しげにみえる。
その帰り道。「ニコニコいちご」の看板の後ろの駐車場(たぶん)に、1台の赤い軽自動車が止まっていたのを見つけたので、私もつられてその近くに車を停めた。しめたっ! 今日は営業しているかも。
はたして私が車を降り歩き出すやいなや、ビニールハウスの「販売所」から、ひとりの女性が10パック以上はありそうな苺をかかえて出て来たのだ。
預金通帳はとっても心細いけれど、さっき銀行に行ったばかりで財布の中は心強い。意気揚々とハウスに入って行った。
「すみませーん!」
ハウスの中にはいかにも農業従事者然、とした小柄な好々爺がひとり。もう一度、「すみませーん!!」と声をかけると、彼はゆっくりこちらを振り向いた。
その顔!!
彼には申し訳ないが、心の中で小さく爆笑してしまった。
なぜなら彼は、あの看板の「ニコニコいちご」にそっくりだったからだ!!
ということは、彼がいままで秘密のベールに包まれていた「ニコニコいちご」の生みの親である「ヤスさん」なのだろうか? そんなことより、用件を。
「あのー、イチゴは販売されているんですか?」バカみたいな質問だ。
この当然のような問いに、しかし意外にも彼は「あー、あ~、あ・・・」と困惑した表情で言いよどんだ。後で娘にこの話をしたとき、「うれしいけど、かなしいっていうことやね」といったが、まさにそんな感じ。ちょっと泣き笑いのような顔で「あー、あのー、400円のが2パックしかないけど、それでよかったら」もちろん、それでいいです! ほっとしたような表情の「ヤスさん」は看板のイチゴとそっくりな三日月の目をしていた。
でてきたパックは、スーパーならひとつ800円はしそうな大粒で無傷のイチゴだった。しかも「馥郁(ふくいく)たる香り」という言葉をすぐさま想起させるような、さわやかで甘い誘惑の香り。
感激して思わず、「大きいですねえ!」「立派なイチゴですねえ!」といってしまう。「ヤスさん」は、目をますます細い三日月にして、「えっ、そうですか・・・」
うれしくてしょうがないけど、何と言ったものやら、という表情。
2パックを購入して車に戻ると、密室で甘い誘惑の香りにうっとりする。だれかにお裾分けしたいような幸福感で満ちあふれた。そうだ! 文通メル友の読書会友達に1パックあげよう! すぐさま携帯で連絡をとり、待ち合わせ場所を決め、15分後には出会って、イチゴを引き渡すと「お茶」することもなく分かれる。お互い忙しい身の上なので、事前に計画をたててないと、なかなか「お茶やランチ」するチャンスはない。
しかしめったに「お茶」や「ランチ」がなくても、私が彼女に電話した時、「今、わたし、紙魚子さんのブログみてたとこやの~」という偶然が起こりえるような絆で結ばれている。
「ニコニコいちご」は、爽やかでジューシーで甘すぎず、でも誘惑いっぱいな摘みたてイチゴのおいしさでした。
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Kちゃんのハガキ(絵手紙)と「ニコニコいちご」です。絵手紙の文は「どんな物でもたべられるようになります」絵はハエトリソウとハエ。(写真をクリックすると拡大できます)