紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

ハエくんを見た。

2007-07-03 22:34:46 | 読書
 気がかりだったメキシコの絵本、『ハエくん』をやっと図書館で借り出し、車に戻るやいなや読書開始! 3分くらいで読了!

***『ハエくん まちにまったひがやってきました』***
著者: グスティ /木坂涼
***出版社: フレーベル館***


 開いていきなりのハエの大群に度肝を抜かれ、次頁のタイトルの隣の頁にある奥付の上の「CM」に爆笑。私はたぶん此処で一番ウケた。
 それから何回目かに、この頁を開いたとき、非常にアセった。「あれえ、この本って新刊なのに、破れてる・・・??」まんまと作者に1本取られてしまった。

 コラージュ絵本なので、絵を構成する材料は紙あり布あり金属有りで、シンプルな絵柄なのに、しげしげとじっくり楽しめる。

 突然暗くなってゆく時の影の形に「なるほど」と3回目に読んだとき納得し、「なんだか よく わからない」巨大なものが落下寸前の頁は、ロングに引いたカメラアイが大迫力!(そしてたぶん子どもは大爆笑!)

 ハエくんをあざ笑うかのような、玩具の表情も妙にカワイくユーモラスで、ぷんぷんなハエくんも、大変キュート。1回読めば、あなたもきっとハエくんのトリコです!
 どこが、とは言いづらいけれど、なんともいえない可笑しさがある。こころをくすぐられるような。

 シンプルであっさりしているのに、何度でも読みたくなる『ハエくん』。これは夏に向けてトイレット・トレーニングをスタートさせている「やんちゃな」お子さんにおすすめかも。でも「こころ優しい」お子さんには、トレーニングがとうに済んだときじゃないと駄目ですよ、絶対。