花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ポスターコレクション

2013年07月09日 | 研究
土肥実験室の倉庫です。
ここにはTEAM FLORA PHOTONICSの
今までのポスターがすべて保管されていてまさに「知の倉庫」です。
数えたことはありませんが15テーマぐらいはあると思います。
毎年ポスター発表のために数点新規で製作するのですが
時にはデザインの参考に、古いものを引っ張り出しています。
なかでも日本農芸化学会と畜産学会で最優秀を受賞した
「白いりんご」と「機能性食用菊」のポスターは今見てもきれいです!
また面白いことに良い研究ほど写真やグラフが合理的にレイアウトされていて
とても美しいポスターに仕上がっています。
科学はシンプルで美しいといいますが、
まさにポスターはその美しさを表現した作品とも呼べるものなのです。
今秋、青森大学で第1回高校生科学研究コンテストが開催されます。
念願の青森県初の発表会。
県内なのでたくさんのメンバーが発表の経験をすることができます。
名農でも大量の生徒が参加する予定です。
3年生は最後の、2年生は最初のポスター発表会。
さらに高文連自然科学部VSサイエンスハイスクールVS農業クラブという
とても興味深い構図の大会となりとても面白そうです。
そんなこともあり今年は新しいポスターがたくさん作られそうです。



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WIN-WINで日本一

2013年07月09日 | 学校
先月下旬から始まった名農のサクランボ収穫。
いろんな品種が並びましたが、いよいよ主役の「佐藤錦」の登場です。
山形県の農家、佐藤栄助氏が大正元年から
16年もの年月をかけて育種した日本一の品種です。
最初は「出羽錦」という名前で登録しようとしましたが
友人の苗木商が開発した人の名前をつけるほうが良いと提案し
「佐藤錦」となったそうです。
なぜ佐藤錦は日本一の品種と呼ばれるようになったのでしょうか?
世の中には銘品と呼ばれるものがたくさんあります。
しかし調べてみると日持ちの良いトマトの「桃太郎」など
意外と生産者の立場で選ばれているものがあります。
消費者ではなく生産者にとって都合が良いため
PRして知らず知らずのうちに普及させるという手法です。
では佐藤錦はどうでしょう。
実は皮が厚いところが長所なのです。
皮が厚いことで痛みにくく、輸送性が高まるからです。
でも大丈夫、当時としては考えられないくらい甘い食味も長所です。
このように佐藤錦は生産者、消費者の
どちらにとっても愛される長所をもったWIN-WINの品種だったのです。
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