夢の扉

これをご覧下さい。
昨年完成したばかりのハイテク実験室の扉を開けてみました。
なんと真っ赤な部屋ではありませんか？
実はこの部屋、環境システム科の課題研究班が使っている栽培室で
現在、レタスなどの発芽育苗を行っているようです。
レタスの種子は赤色光（R）を受けると発芽が促進され
遠赤色光（FR）を受けると発芽しなくなることがわかっています。
彼らはその最先端の研究事例を参考に
赤色のLEDを照射しながら育てているのです！
なんだか宇宙船や地下の秘密基地で栽培しているかのような錯覚に陥ります。
しかし驚くのはこれらの設備ではなく、大学並みの最先端設備を
生徒が自由に触ることができる環境システム科の教育システムです。
最先端とはいえ技術は技術。
触って失敗しないと身につきません。
2009年、チームフローラフォトニクスを立ち上げた時に
夢みた姿がこの扉の奥にあります。

オーダーメイド！

名農が誇る多段式の水耕栽培ベッドです。
昨年まで環境システム科の２年生が試運転を兼ねて
課題研究の授業で使っていましたが
今年からこの温室を使って行う学校設定科目「起業チャレンジ」が
始まったため、３年生に明け渡しています。
「起業チャレンジ」では３年生が３つの斑に分かれ、
それぞれ模擬農業会社を設立し野菜の生産販売を行います。
栽培する野菜はまったく自由。会社によって異なります。
小さな３つのベッドしかない温室なのに
コントローラーが３つもついているのは
それぞれの会社が自分たちが栽培する作目に合わせて
栽培環境を制御するため。
つまりこの授業をするためにオーダーメイドされた温室なのです！
社長も社名も栽培する野菜も決まった３年生。
いよいよ農工商をミックスした全国でも例のない授業が始まります。