花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

絶対に失敗できない戦いがここにはある

2018年05月01日 | 研究
フローラジュニアが先輩から教わりながら行っているのは
なんとサトイモの植付けです。
本来なら畑に植えるものですが、
実験のため大きな大きな鉢に植え付けました。
もちろんサトイモを植える経験などない1年生は
どちらが上なのかよく確認しながら一生懸命取り組んでいました。
さて不思議なのが植え付けた後のこの姿。
鉢がビニールで覆われています。
実はマルチのように地温を温めて生育を早めようとしているのです。
なぜなら今年の研究発表は晩夏といつもより早目。
したがって何とか間に合わせようと促成栽培に取り組んでいるのです。
しかしこれでも自然相手の栽培です。
何らかの理由で発表に間に合わなくなるかもしれません。
そんな不安から予備となるもうひとつの研究テーマも
まもなくスタートさせようと考えています。
意欲を引き出し、2年生から始まる課題研究につなげる人材育成プロジェクトですが
ここで失敗してしまい、やる気を失っては逆効果。
何があろうと失敗できない戦いがここにはあるのです。
絶対失敗しないテーマで、さらに誰も取り組んでいないもの。
ある意味、一番難しいテーマ設定かもしれません。
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斜めの関係 ?

2018年05月01日 | 学校
チームの3年生が入学したばかりの1年生に研究指導しています。
これはチームフォローラフォトニクスの伝統となった
人材育成プロジェクト「フローラジュニア」です。
どの農業高校でも研究活動を行う課題研究は人気ですが
2年〜3年生で行うのが一般的なカリキュラム。
しかし中には早く研究活動してみたいという1年生がいます。
そんな彼らの熱い思いを1年間ほったらかしにするのは良くないと
チームは独自に1年生を指導する
人材育成プロジェクトを長年行ってきました。
応募してきた1年生はフローラJr.と呼ばれ3年生が指導します。
利害関係のある先生や保護者から指導される「縦の関係」や
同じ視点の同級生から教わる「横の関係」よりも
先輩や地域の方々から教わる「斜めの関係」の方が
効果的と昔からいわれています。
一歩先行く先輩の方がコミュニケーションが取りやすく
意欲を形にあらわしやすいからです。
今年も数名のジュニアが自ら手をあげ、
さっそく先輩による指導が始まりました。
これも春を感じるチームの風物詩です。
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