花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

アバンギャルド園藝集団!

2018年05月20日 | 環境システム科
チームが水上栽培しようとしているのは
トウモロコシやソルゴーなど世界で主食として利用されている穀物と
そして安価なタンパク源として利用されているマメ類。
もちろん途上国の食糧問題に貢献しようというのが目的です。
池を畑に見立てて水上で栽培すること自体、一般的には驚きですが
日頃から水耕栽培を学んでいる環境システム科のメンバーにとっては
ちょっと場所を変えただけというイメージ。
そんな高いハードルとは思っていないようです。
しかし今回栽培しているものは水耕栽培ではまずお目にかからない作物ばかり。
果たして収穫まで行き着くのかまったくわかりません。
研究とは誰も挑戦しないものに挑むこと。
やったものだけが世界で初めてその結果を得ることができます。
そもそも園芸(園藝)とは植物を素材にした美的文化。
つまり芸術のひとつです。彼らが取り組むのも水上をキャンバスにした新しい園芸。
革新的なアバンギャルドアートかもしれません。
そんなこともあって、わくわくしながらトライする3年生たちです。
さてこの設置活動は課題研究ではなく「施設園芸応用」という
科目の中で行われました。したがってチーム以外の3年生も
数名ですが力になってくれました。
また役場の農林課のみなさんなども見守ってくれています。
地域のみなさんの力を集めて取り組む名農生の応援よろしくお願いします。
またここは冊こそあれ深くて危険なところもあるので
決していたずらして入らないよう気をつけましょう。
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屋外水耕栽培?

2018年05月20日 | 研究
ぐっと気温が上がった先日、南部町にあるため池に
チームフローラフォトニクスの3年生たちが集まりました。
胸までくる胴長、ライフジャケットをつけて
池になにやらブルーのボードを入れようとしています。
とはいっても筏レースの練習をしているわけではありません。
実は作物の水上栽培の実地試験を行おうとしているのです。
このブルーのボードは栽培用のベッド。
自分たちで鉢を埋め込む穴をあけています。
現在、温室では作物を使った浄化と栽培試験を行ってきましたが
成果がでてきたので、今度は実際に試そうと
町やこのため池を使っている農家の方々の協力を得て
この日、1時間以上かけて設置したのです。
一昨年から水中植物工場や法光寺のハスの復活など
水に関連したプロジェクトが多くなってきたチーム。
水研究に取り組む際はフローラフォトニクスではなく
アクアフォトニクスと愛称まで変えて挑んできました。
しかし取り組んできた3年生も卒業され、
ハスのプロジェクトはチームの本家である草花班に移管。
これで水とは縁が切れると思ったらこの水上栽培プロジェクトがスタート。
TEAM AQUA PHOTONICS 2代目を引き継ぐことになりました。
今までの温室とは違い気候の影響をもろに受ける屋外栽培。
果たして上手く行くかどうかは気温や風雨まかせ。
まさに「水もの」です。
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